「おめでとう」はウソ?「おめでとう」と言われる時はめでたくない本当の理由

人生改善術

■「おめでとう」はウソ?

人生、そのポイントポイントで祝福されることがあります。

入学式、卒業式、就職、結婚、還暦などなど。

その都度「おめでとう」の言葉をもらいます。

あなたは「おめでとう」と言われて嬉しいですか?

 

■最近気づいた「おめでとう」の意味

これまで、自分は「おめでとう」の意味を祝福の意味として受け取って来ました。

でも、そこに少しの違和感を抱いてはいたんです。

「なんかおかしいな」って。

そして、最近確信しました。

本当の「おめでとう」の意味を。

 

■きっかけは娘の入学

長年通った保育園も年長クラスとなって、少しずつ卒園を実感し始めました。

楽しくて、あったかくて、居心地の良かった保育園。

そこから離れてしまう寂しさは、言葉では言い表せないもの。

でも、周りからは言われるんです。

『もうすぐ小学生だね「おめでとう」』って。

先生方も、友だちも、保護者も、親子で仲良くして来た人たちと離れ離れになってしまう。

なのに、「おめでとう」。

正直、年少クラスあたりからやり直し出来た方が、よっぽど「おめでとう」だって感じました。

 

■新1年生になって確信した「おめでとう」の意味

涙、涙の卒園式を経て、とうとうやって来た新1年生。

俗に言うピカピカの1年生です。

家族、親戚からは「入学おめでとう」。

入学式に向かう道中では、通りすがりの人からも1年生だ「おめでとう」って声をかけられます。

入学式でも式辞の度に「おめでとう」

でも、この後確信することになるんです。

本当の「おめでとう」の意味を。

 

■初の登校

入学式の翌日、いよいよ本格的に小学校生活がスタートします。

我が家から小学校までは2.5kmの距離。

子どもの足だと徒歩40分以上かかります。

ある程度覚悟はしていたので、何度か歩いて学校まで行く練習をしてきました。

ところが、登校初日はものすごい荷物。

とうとう、「おめでとう」の本当の意味を思い知ることになるんです。

 

■「おめでとう」はめでたくない

教科書、シューズ、文房具が満載のランドセル。

そのランドセルの上に、運動着の詰まった体育袋を重ねて背負う。

手には、お道具箱の入った手提げ袋。

今の時世、マスクの着用は必須。

ランドセルの肩ひもには防犯ブザーを取り付けて、お決まりのブカブカの黄色い帽子。

そして、帽子の正面には登校班ごとに色分けされたリボン。

一番学校から遠いピンクのリボンに児童館の「じ」とマジックで書かれた格好と言ったら、見るに堪えない痛々しさ。

そう、「おめでとう」って実はおめでたくなかったんです。

 

■娘の試練から気づいたおめでとうの意味

そんな娘も、1日、1日と通うにつれて、小学校生活に慣れて行きました。

親としては、とりあえずひと安心。

そして、娘に襲い掛かった試練を通して、「おめでとう」の本当の意味を理解しました。

「おめでとう」の本当の意味は「がんばれよ」ってこと。

 

■「おめでとう」は「がんばれよ」

「おめでとう」を言われる時。

大概は、「がんばれよ」の方がしっくり来ると思います。

卒園はさびしいけど、次のステージで「がんばれよ」。

入学は大変だけど、これから「がんばれよ」。

資格試験に合格したら、これから資格を活かして「がんばれよ」。

結婚したら、山あり谷あり、夫婦そろって「がんばれよ」。

昇進したら、これからの重責「がんばれよ」。

誕生日を迎えたら、また1年「がんばれよ」。

 

■おめでとうの意味を知っているかどうかが分かれ道

よく、大学に入ると遊んでしまうって言いますね。

これ、おめでとうの意味を勘違いしているからだと思います。

長い長~い受験勉強が終わって、見事に合格!

「合格おめでとう」って言われると、一気にタガが外れてしまう。

だから、4年間遊んじゃうんですね。

そう言う私も、遊んでいました。

でも、「おめでとう」=「がんばれよ」って知っていたらどうでしょう。

タガが外れることなく、地に足を付けて勉強できるんじゃないかと思います。

そして、4年後。。

おめでとうの意味を知っているか、知っていないか。

たったこれだけの差で、大きな差がついてしまうのかも知れません。

 

■誕生日がめでたくない

誕生日だってそう。

若い頃は誕生日が嬉しくて仕方なかった。

でも、20代後半くらいから、だんだん嬉しくなくなってくる。

歳を取りたくないから。

でも、周りは「誕生日おめでとう」って祝ってくれる。

この矛盾。

きっと、「一歩一歩、人生の終焉に近づいているけど、がんばれよ」なんだと思います。

と言うことは・・・

誕生日おめでとうって言われたら、

「歳取りたくないんだから、おめでとうなんて祝わないでよ」じゃなくって、

「残りの人生、全力でがんばるよ」って気持ちになればいい。

 

■前向きに捉える

まとめると、こんな感じです。

「おめでとう」って言われたら、そのまま受け取って浮かれるんじゃダメ。

「おめでとう」は「がんばれよ」の意味として受け取る。

そして、「がんばれよ」を自分の中で前向きに捉える。

つまり・・・

「おめでとう」って言われたら、「よし、がんばってやるぜ!」って気合を入れること。

この前向きな捉え方ができると、人生のいろいろなステージで、自分をより成長させられるんじゃないかと思います。