あなたは困っている人を見かけた時にどうしますか?咄嗟の時に行動できる人になるための簡単な方法

あがり症克服

■あなたならどうしますか?

あなたはスーパーで買い物中。

すると、小さい子どもが1人で歩いている。

「あれ、あの子、少し困ったような顔をしているかも」

「もしかして、迷子??」

「でも、本当に困った顔なのか分からないし、泣いてるわけでもない」

「声かけて、迷子じゃなかったらどうしよう」

「お父さん、お母さんが近くにいるのかも。でも、迷子だったら・・・」

「声かけようかな。でも、迷子じゃなかったら、恥ずかしい」

「そうだ、私が声かけなくても、誰かが気づいて声かけるでしょ」

「見て見ぬふりしちゃおう!」

あなたの心の中の葛藤です。

さて、実際のあなただったらどうしますか?

 

■声をかけられるようになりたい

すると、その子に別の人が近づきます。

「ボク、お父さん、お母さんは?」

「迷子なの?じゃ、お店の人に伝えてあげるから心配ないよ」

その時あなたは・・・

「やっぱり迷子だったんだ、あぁ、声かけてあげれば良かった」

激しく後悔して、自責の念にかられることになります。

「何で俺は行動力がないんだろう」

 

■咄嗟の時に行動できるようになるために

迷子を見つけた、重い荷物を持っているお年寄りがいる、具合悪そうにしている人がいる。

日常では、こんな場面に遭遇することがあると思います。

そんな時に求められるのが、咄嗟の行動力。

そして、そんな咄嗟の時に行動できる人はカッコいい!

では、咄嗟の時に行動できるようになるためにはどうすればいいのでしょうか?

 

■「誰かのために」の意識を持つ

咄嗟の時にためらわずに行動する方法は、意外と簡単です。

それは、「誰かのために」の意識を持つこと。

では、詳しく見ていきましょう。

 

■自分のためにするのは難しい

自分のために何かをするって、意外と難しくないですか?

例えば、カラオケ。

自分が歌いたいから、1人でカラオケに行く。

しかも、昼間1人で行ったばかりなのに、夜にも歌いたくなって、また同じお店に1人で行く。

1人カラオケだけでも、かなりの勇気がいるのに、同じお店に1日2回も行く。

店員さん、お客さんの視線が突き刺さるなか、かなりの勇気がないと難しいですよね。

 

■誰かのためだったらどう?

では、同じシチュエーション。

1人で同じカラオケ店に昼間、夜の1日2回行く。

でも、目的は「ものすごくお世話になった先輩の結婚式で歌をプレゼントするため」。

これだったらどうですか?

お世話になった先輩のために、感謝の心を込めて歌をプレゼントする。

そのために、少しでも練習したい。

 

■この違いが大切

繰り返しますが、全く同じシチュエーションです。

同じカラオケ店に1人で、昼間、夜と1日2回行く。

違うのは目的。

自分が歌いたいから行く。

お世話になった先輩のために練習したいから行く。

この違いだけで、抵抗感も、恥ずかしさも、全く違うと思いませんか?

この違いが大切なんです。

 

■咄嗟の時に「誰かのため」に気持ちを向ける

では、最初の迷子の子どもを見かけた時の話に戻ります。

迷子らしい子を見かけた。でも、確信が持てない。

「声かけて、迷子じゃなかったらどうしよう」

「お父さん、お母さんが近くにいるのかも。でも、迷子だったら・・・」

「声かけようかな。でも、迷子じゃなかったら、恥ずかしい」

この気持ち、誰に向いているのでしょうか

 

■気持ちが自分に向いていると行動に移せない

そう、この時の気持ちは、自分自身に向いているんです。

「声をかけたけれど、迷子じゃなくて、気まずくなったらどうしよう」

「声をかけて、お父さん、お母さんが近くにいたら、恥ずかしい」

「声をかけて、もし迷子じゃなかったら、間違えた自分が恥ずかしい」

こんな感じで、自分がどうなるか、周りから自分をどう思われるかを意識していることで、行動に移すことをためらっているんです。

 

■「誰かのため」に気持ちを向ける

では、「迷子かも知れない子」に気持ちを向けたらどうでしょう。

「あの子、迷子かも知れない」

「きっと寂しくて不安なんだろう」

「誰かに誘拐でもされたら、取り返しがつかなくなる」

「“自分はどうなっても”、何とかしてあげたい!」

声をかけた結果、迷子じゃなかった。

近くにお父さん、お母さんがいた。

周りのお客さんから、「あの人、勘違いしてドジだよね?」って言う視線で見られている。

でもでも、

「“自分はどうなっても”その子のために何とかしたい」って言う気持ちを持っていれば、間違いだって、周りの視線だって、ドジな自分だって、何とも思わなくなりませんか?

 

■“自分はどうなっても”誰かのために

人は、自分を守りたがります。

それは、生存本能があるから。

できれば、間違えて恥ずかしい思いをしたくない。

こう思うのは自然なこと。

でも、咄嗟の場面で

「“自分はどうなっても”誰かのために」って言う気持ちがあるのとないのとでは、行動に差が出ます。

だから、普段から、「“自分はどうなっても”誰かのために」を意識してみる。

少しだけでもいいんです。

「“自分はどうなっても”誰かのために」って思うようにする。

すると、咄嗟の時でも、スムーズに行動できるようになって来ます。

 

■気持ちが自分に向いているのに気付こう

恥ずかしい、緊張する、良く見られたい。

こう思うのは、気持ちが自分に向いている証拠です。

恥ずかしい、緊張する、良く見られたい。

こんな風に思ったら、「あっ」と気づけるようになる。

「あっ、気持ちが自分に向いている」って。

 

■咄嗟の時に行動できる自分になる

繰り返します。

「“自分はどうなっても”誰かのために」

これを日常で少し意識するだけで、咄嗟の時にすぐに行動できる自分に変われます。

咄嗟の時に行動できる人がカッコいいと思うのなら、あなたも日常で少し意識してみませんか。

「“自分はどうなっても”誰かのために」