イライラしても良いことなし！

■分かっちゃいるけどやめられないイライラ

「ちくしょう、あの野郎！」

イライラすると、まずは自分が嫌な気持ちになる。

イライラすると、ストレスがたまる。

イライラすると、何も手に着かなくなる。

イライラすると・・・、イライラすると・・・。

そう、分かってはいるんです、イライラしても良いことなんてないってこと。

でも、分かっちゃいえるけどやめられない。

今回は、イライラした時の対処法について書いてみたいと思います。

■そもそも、なぜイライラするのか

イライラするには、必ず理由があると思います。

その理由、探っていきましょう。

■こんなシチュエーション、どうですか？

「ゴメン、ちょっと遅れるわ。」

待ち合わせている友達からこんな連絡が来たらどうしますか。

そして、5分経っても、10分経っても友達は来ない。

あなたはイライラ、イライラ。

「ゴメン、悪い悪い（笑）」。1時間後、友達が余裕の笑顔で到着。

イライラ、イライラ、爆発！

「いつまで待たせんだ、この野郎！」

ここに、いくつかの原因が隠されています。

■相手に求めていることでイライラ

原因①　待ち合わせ場所にやって来た友達の余裕の笑顔。

ここに、あなたの心の声が・・・

「俺を待たせたんだから、申し訳なさそうに来いよ！笑顔で来るとは何事だ！」

ここ！ 相手を変えようとしています。

「申し訳なさそうに来い！」はあくまであなたの価値観。

それを相手に当てはめて、申し訳なさそうに来るように相手に求めているからイライラするんです。

価値観は人それぞれ。

友達は、1時間待たされても平気な価値観の人なのかも知れません。

ここで、あなたの価値観を友達に当てはめてしまうのが原因。

相手の価値観は、あなたに変えることはできません。

■価値観、感覚は人それぞれ

原因②　ちょっとの基準のズレ

「ゴメン、ちょっと遅れるわ。」

この“ちょっと”の言い回し、誤解の最大の原因なんですね。

友達のちょっと、あなたのちょっと。

同じちょっとでも、中身は人それぞれ。

あなたは、ちょっと＝5分と捉えたかも知れませんが、友達はちょっと＝1時間だったわけです。

この辺のあいまいな言い回しが日本語の難しいところ。

酷ですが、あなたか「ちょっとって5分くらい？」と確認すれば良かったわけです。

いやいや、だったらちょっとじゃなくて、「1時間遅れるわ」と言ってくれればいいじゃん！と思うかもしれません。

でも・・・ それは、先述の相手に期待することになってしまうんです。

相手なんて変えられないんですから、自分がイライラして損しないように、自分を守ってあげましょう。

■過ぎたことは割り切るしかない

これだけ待たされて、イライラする気持ち、よく分かります。

でも、イライラしたからと言って問題が解決するのか、落ち着いて考えてみましょう。

イライラすれば、あなたが失った1時間は帰って来ますか？

答えはノーです。

イライラして、友達に怒鳴って、1時間を返してくれるのなら、たくさんイライラして怒鳴りましょう。

でも、実際はそんなこと不可能ですよね。

そして、失った1時間に加えて、その後の1時間もイライラして無駄にしようとしている。

あなたは悪くないのに。。。

最悪ですよね。

結局、イライラすることで苦しめてしまうのはあなた自身なんです。何も悪くないのに。。

だったら、過ぎたことは割り切って、次の1時間を有意義に使う方があなたにとって重要ではありませんか。

この考え方が大事。

■イライラした時の解決策

でも、人はイライラすることを避けては通れません。

聖人君子のような方なら、多少のことではイライラせずに、心穏やかにいられると思います。

でも、普通の人はまず無理！

では、イライラした時にどうすれば自分を楽に、自分を苦しめずに済むのでしょうか。

イライラした時にすべき行動を挙げてみたいと思います。

■10秒数える

アンガーマネジメントと言う分野があります。

自分の怒りの感情をコントロールするためのスキルを身に着けられるんですね。

それによると、人の怒りは時間が経てば自然と静まってくるもの。

カッとなった時に少し時間を置くことで、冷静に考えられるようになる。

その目安が10秒なんです。

そこを我慢できずに、怒りの感情に任せて行動してしまうと、後々後悔する結果が待っています。

イライラを感じたら、まずは深呼吸して10数える。

これだけで、大分落ち着いて、冷静さが戻ってきます。

■視野を広くする

イライラすると、ついつい視界が狭くなりがち。

そんな時にちょっと待った。

そのイライラは、世界が終わっちゃうような重大事項でのイライラ？

自分の命を奪われるかも知れないような事柄に対してのイライラ？

もしかして、そんな重大なことではなかったりして。

地球が破滅するようなことと比べたら、友達に1時間待たされたくらい、どうってことないと思えて来ませんか。

■人には期待しない

「そんな言い方ないだろ！」 「それは、常識的におかしいだろ！」 「ちょっとは真剣に考えろよ！」

これ、全部相手に求めてしまっているためのイライラ。

考えてみてください。

生まれた場所も違えば、両親も違う、育った環境も、性格だって違う。

そんな相手に、自分の思い通りのことを期待するだけ無駄なんです。

相手には相手の、あなたにはあなたの正しさがあるんですから。

だから、人には期待しない！

これを意識するだけで、イライラは大分解消されるはずです。

■イライラしても結局は自分が損するだけ

人間が生きていく上で人との関りは避けて通れません。

それは、イライラがつきものってことと同義。

そして、イライラしたら結局は自分が損をするだけ。

ちょっとのイライラで、そのあとの1日気分悪く過ごしてしまう。

一生のうちに二度と来ない今を気分悪く過ごしては、取り返しがつきません。

どうせ同じ時間を過ごすなら、イライラするよりも楽しく過ごしましょう。

落ち着いて、視野を広くして、他人には期待しない！

そして、イライラしても気持ちを切り替えた自分を褒めてあげる。

がんばっている自分を認めてあげる。 自分を大切にしてあげる。

何よりも大切な自分を守るため、イライラなんて忘れて、楽しい時間を過ごしていきましょう。

そう、今この瞬間だって、二度と戻って来ないのですから。