謙虚になれ。でも、気を付けるべきは振る舞いまで謙虚にする必要はないと言うこと

あがり症克服

■人間は慣れる生き物

人間は、何でも慣れてしまう生き物です。

嬉しいことや楽しいことがあっても、時間が経つにつれて慣れてしまう。

そして、嫌なことや悲しいことがあっても、時間が経つにつれて慣れてしまう。

慣れるからこそ、生きて行けるのかも知れません。

 

■慣れることの弊害

この“慣れ”、人間にとって欠かせないものに違いありません。

例えば、進級、進学、就職、転職。。

最初は緊張感いっぱいでも、時間が経つにつれて慣れていく。

新しい環境に慣れて、自分らしく活き活きと活動することができるようになる。

でも、その“慣れ”の弊害があることも、また事実なんです。

 

■勘違いしていませんか?

例えば、長く同じ環境に身を置く。

慣れた環境だと居心地がいい。

その反面、緊張感に欠けたり、少しのことで不満を感じたり、手を抜いたり。。

こんな弊害、思い当たりませんか。

そう、最初は緊張して、その環境にいるだけで満足で、全力を尽くしていたのに、

慣れるにしたがって勘違いしてしまう。

これ、職場、友人、夫婦などなど、いろいろな環境であり得ることだと思いませんか?

 

■気持ちは謙虚で、態度は堂々と

こんな感じで、慣れの弊害は“傲慢や横柄”になってしまうこと。

その解決策は謙虚な気持ちを忘れないこと。

でも、それだけではダメなんです。

気持ちは謙虚で、態度は堂々と!

これを意識することが大切なんです。

 

■謙虚な気持ちで

繰り返すけれど、人間は慣れてしまう生き物。

最初は謙虚な気持ちだったとしても、長くその環境に身を置くと、いつの間にか傲慢になってしまう。

「あんな考えの上司はバカだ、やってられない!」

「友達なのに、俺に逆らうのかよ!」

「旦那(嫁)のこんな所、絶対に許せない!」

こんなギスギス、考えただけでも嫌ですよね。

でも、最初はもっともっと、謙虚な気持ちでその環境に身を置いていたはずなんですよね。

 

■謙虚な気持ちを常に持つ

思い出してください。

その仕事に最初に就いた時のこと、

友達と最初に出会った時のこと、

旦那(奥さん)と付き合い始めた時のこと。

きっと、

「仕事をさせてもらっている」とか、

「友達として受け入れてもらえた」とか、

「付き合ってもらえた」とか、

謙虚な気持ちを持っていたことと思います。

この気持ちを忘れずに、常に意識していくことが大切。

 

■謙虚な気持ちを持つことのメリット

謙虚な気持ちでいることのメリットは、慣れた環境でも、お互いに気持ちよく過ごせること。

“慣れ”から来る傲慢は、不満や苛立ちを生じさせます。

結果、イライラして損をするのは自分自身。

イライラ対策の記事、参考にしてみてください。

イライラ対策!イライラして自分が損しないための方法は「誰かのせいにしない」こと

結局、謙虚な気持ちでいることは、自分自身が良い気分になれることにつながるんです。

 

■謙虚な気持ちだけではダメ

一方で、謙虚な気持ちでいることで生じるデメリットもあります。

「え、謙虚な気持ちでいることでデメリットなんてあるの?」

その気持ち、良く分かります。

でもあるんです、謙虚な気持ちでいることで生じるデメリットが。

 

■謙虚な気持ちでいることのデメリット

謙虚な気持ちでいることの最大のデメリットは、自分への自信がなくなったり、相手から見下されたりすること。

自信なさそうに「すみません」を繰り返したり、ペコペコと過剰にお辞儀をしたりする人、いますよね。

結局、必要以上に謙虚になってしまうと、相手から格下に見下されるようになります。

また、何よりも大切な自分自身への自信を失うことにもなりかねません。

傲慢になることは良くないですが、謙虚になり過ぎるのも良くないんです。

何事もバランスが重要。

 

■俺のエピソード

若い頃から、地域のお祭りの会に参加していました。

昔ながらの集まりで、上下関係、規律、礼儀などが厳しい。

若手は、先輩の雑用が多いけれど、お祭り本番では花形の役をやらせてもらえます。

新人の頃の俺は、自信満々。

堂々としていて、難しい役でもこなせていました。

それに勘違いをして、いつの間にか、謙虚さを失ってしまっていたんです。

「若手がやる役じゃ嫌だ。もっと偉い役をやりたい」

そんな意見を聞いて、先輩が上の役に俺を割り振ってくれました。

ここが1つめの失敗。

所が・・・

若手がやる花形じゃないから、ツマラナイ。

忙しいわりに、目立たない役だったんです。

紆余曲折があったけれど、先輩にお願いして、元の若手がやる役に戻してもらうことに。

一度上の役に上がってしまうと、下の役に戻るなんてのは前代未聞。

「俺の我がままを聞いてもらって、申し訳ない」

ここで、必要以上に謙虚になってしまうんです。

ここで2つ目の失敗。

 

■謙虚になり過ぎて自信を失う

「よし、新人に戻ったつもりで、とにかく謙虚に行こう」

そう決めた俺。

何かあれば「すみません」、「申し訳ありません」

何か言われれば、「はい」、「分かりました」

そんな振る舞いを続けているうちに、自分に自信がなくなり始めます。

それに比例して、なぜか増えるミスや失敗。

そして、そのミスを怒られて、更に自信を失うの悪循環。

先輩や仲間からは格下に見られて、些細なことでも怒られる。

そして、また失敗する。

自信に満ちて堂々としていたころとは180度正反対になってしまいました。

あれだけ大好きだったお祭りのことを考えると胃が痛くなるほど、様子が様変わりしてしまったんです。

 

■気持ちは謙虚で、態度は堂々と

繰り返しますが、謙虚な気持ちを失ってはいけないんです。

傲慢になれば、必ず負のパワーになって自分に返って来ます。

それは、不満やイライラ、思うとおりに行かないことへのストレスなど。

でも、謙虚になり過ぎて、振る舞いまで謙虚になってはいけません。

「気持ちは謙虚で、態度は堂々と」

これが最適解。

このバランスを忘れずに、慣れから来る傲慢さを無くして良ければ・・・、

自信を持ちながらも人から信頼されて、やることなすことうまく行くはずです。