目次
■娘の成長から学んだこと
なってみて、初めて気づくことがある。
経験してみて、始めて分かることがある。
今回は、娘の成長から学んだことを書いてみたいと思います。
■娘が小学生になって生活が変わる
保育園から小学校へ。
「あぁ、早いもんだな」なんて思っていた私。
でも、これほど生活がガラッと変わるとは思ってもいませんでした。
そう、あまりの生活の変化に、親の自分の方がまだ適応できていないくらい。
■具体的に変わったこと
とにかく、多くのことが変わりました。
就寝時間、起床時間、服装、持ち物、先生、お友達などなど。
中でも、一番変わったことを痛感したのが、歩いて登校すること。
■毎日歩いて登校することで親も変化が
保育園時代は、車で送り迎えをしていました。
歩くのは、駐車場からクラスの部屋まで。
歩くときは、車に気を付けながら手をつないで。
それが、1人で歩いて行く。
しかも、我が家から学校までは片道2.5km、45分の道のりです。
3月までは保育園児、4月からは小学1年生。
同じ人なのに、カレンダー1枚めくっただけで、これほど変わるとは。
そして、親である私にもたくさんの変化が訪れることになるんです。
■歩いて学校までついていく
入学式の翌日から、登校班で歩いて行く毎日が始まりました。
我が班は、小学5年生を班長に、5名の子どもたちが歩いて登校します。
生まれてから今まで、2.5kmも歩いたことはない娘。
最初のうちは心配なので、私が学校まで付き添って行くことにしました。
そこで、たくさんの気づきを得ることになるんです。
■子ども見守り隊の方々に遭遇
歩いて行くうちに、交通量の多い交差点に差し掛かります。
「信号ないけど、大丈夫かな」
私の心配をよそに、交差点には3人の黄色いジャンパーを着たおじさんたち。
そう、子ども見守り隊の方々でした。
「おはよう、行ってらっしゃい!」と声をかけながら、黄色い旗を持って車を止めてくれている。
子どもたちが安全に登校できるように、交差点で見守りしてくれているんです。
■感謝の気持ちで涙
約1か月間、登校に付き添って歩きました。
子ども見守り隊の方々は、毎日毎日、寒い日も暑い日も、横断歩道で子どもたちを出迎えてくれています。
毎日同じ笑顔で、毎日同じ「おはようございます、行ってらっしゃい」のあいさつで。
恐らく、自分の用事がある日だってあると思います。
体調が優れない日だってあると思います。
今日は行きたくないなって思うことだってあると思います。
でも、毎日毎日、子どもたちを事故や犯罪から守ってくれている。
そう考えたときに、こんなに有難いことはないと涙が出ました。
■今まで気づかなかった自分
もちろん、今までの自分も、子ども見守り隊の方々の存在は知っていました。
でも、「あぁ、いるんだ」くらいで、何とも思わなかった。
車での通勤中、急いでいる時なんかは、「急いでるんだから、イチイチ横断歩道で止めるなよ」なんてイライラしたこともありました。
「年寄りで暇だから、好きでやってるんだろ」なんて思ったこともありました。
子ども見守り隊の方々のありがたみなんて、気づくことが出来なかったんです。
■通学路のおばさんに感謝の気持ちが湧く
子ども見守り隊の方だけではありません。
毎日、子どもの登下校の時間になる家の前に出て、何をするわけでもないけど見守ってくれているおばさん。
何で家の前に立って行ったり来たりしているのか、最初は分かりませんでした。
でも、子どもと一緒に登校しているうちに気付けました。
子どもたちみんなが家の前を通過するまで、外に出て見守っていれくれる。
それだけで、事故や犯罪を防いでくれている。
転んじゃった子ども、泣いている子どもがいれば、声をかけてくれるでしょう。
親の知らない所で、街にはこんなに素敵な人が大勢いるんです。
それに気づいて以来、「おはようございます」だけだった私のあいさつが、「おはようございます、いつもありがとうございます」に変わりました。
嬉しくて、またまた涙が出てきました。
■今まではなかった行動が咄嗟に
休日、車で通学路を通った時のことです。
横断歩道に立てかけてある黄色い旗が1本、風に飛ばされて道路に落ちていました。
それを見た自分は、車を止めて、小走りで拾いに行く。
結構交通量が多くて、後ろの車に運転手は「何やってんだ!」って感じで睨みつけていました。
でも、そんなことは関係ない。
私にとっては、子どもたちを守ってくれる大切な大切な黄色い旗。
それが落ちているのを見て、咄嗟に、無意識に体が動いていました。
こんな行動も、今までだったら絶対にしなかったと思います。
■自分が守ってもらう立場になって初めて気づく
子ども見守り隊の方々、通学路に立ってくれるおばさん、横断歩道の黄色い旗。
これらは、本当に極一部だと思います。
自分の知る範囲なんてたかが知れているので。
でも、ものすごく感謝の気持ちが湧いて、考えると涙が出てきます。
こんなに有難いことなのに、今までは全く気付かなかった。
人間、その立場になってみないと気付かないこと、いや、気付けないことが多いことに改めて気づきました。
■その立場にたってみないと気付けない
繰り返しますが、人間は、その立場に立って見ないと気付けないことばかりです。
自分で経験してみないと、気付けない。
自分が気づいていないだけで、もっともっとお世話になっていること、有難いこと、感謝しないといけないことは数えきれないほどあると思います。
でも、その立場に立ってみないと気付けない。
■いろいろな経験をすることが大切
娘から教わったこと、それは、いろいろな経験をすることが大切だって言うことだと思います。
1カ月前までの自分は、子ども見守り隊の方々も、通学路のおばさんも、黄色い旗も、全部何とも思っていませんでした。
でも、今は涙があふれるほど感謝の気持ちでいっぱい。
だから、これからもいろいろな経験をして、いろいろなことの有難みに気付けるようになりたいと思います。
皆さんも、どんどん経験を増やして、知らないことを知って行く。
そんなことを意識してみてはいかがでしょうか。
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