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■自分の内に秘めることが美学?
「感謝の気持ちを持って」 「闘志を内に秘めて」 「怒りをグッとこらえて」 などなど、
日本には、自分の思っていることや感じていることを表に出さず、自分の内に秘めることが美しいみたいな風潮があります。
確かに、日本の文化って奥ゆかしさを大切にしていて、敢えて表に出さないことが美しいみたいな価値観があります。
それはそれですごく大切。絶対に失ってはいけないものです。
自分も、日本の国、日本の文化、日本の風習が大好きです。
でも、ケースバイケース。
言わなきゃ分からないこともある!
■口に出して言うことの大切さ
あなたがいくら感謝の気持ちを持っていても、口に出さなければ相手は分からない。
だって、相手は超能力者でもなんでもないんですから。
いくら感謝の気持ちを持っていても、それが相手に伝わっていなければ、感謝の気持ちを持っていないのと同じなんです。
だから、口に出して伝えることが大切。
感謝しているなら、「ありがとう」と言葉にして伝えましょう。
■口に出さないことの弊害
そして、口に出さないでいることはあらゆる弊害を招きます。
奥ゆかしくて慎ましい日本文化は大好きだし、すごく大切ですが・・・、
こんな場合には、多くの弊害を招きます。
■相手に期待してしまうこと
最大の弊害は、相手に期待してしまうこと。
例えば、感謝の気持ちを持っているが口に出さない。
だって、相手は気づいてくれていると思うから、あえて口に出さない。
これ、超がつくほど危険なケース。
知らず知らずに、相手に期待してしまっているんです。
「俺が感謝してるの、伝わってるよね」って。
そんな些細なボタンの掛け違いが、重大な結果を招くことも良くあります。
そして、万一にでも、感謝に対しての見返りを期待してしまうと、相手に対して不満を抱くようになります。
「これだけ感謝してるのに、何だその態度!」って。
でも、相手はあなたの気持ちなんて分からないんです。
だから、言葉で伝えることが大切。
■相手に気持ちで負ける可能性
思っていることを口に出さないことで、戦いの場面では相手に負ける可能性もあります。
例えば、「闘志を内に秘める」。
一見、クールでカッコいいって思いがちですが・・・。
もし、あなたが相手の立場だったらどうですか?
鬼の形相で、気迫がみなぎって向かって来る相手と、 ポーカーフェイスで、涼しい顔で向かって来る相手。
どちらが怖く感じます。
少なくとも、鬼の形相で来られたら、「これ、ヤバいかも」って身構えませんか。
それだけで、相手に対して先手を打てると思うんです。
逆に、ポーカーフェイスだったら・・・ 、
「こいつになら勝てるかも」 って相手に思われてしまうかも。
気持ちの部分で先手をどちらが取るか、
勝負ごとに限らず、日常のやり取りでも大切なんじゃないかなって思います。
■自分にストレスを溜めてしまう
心身ともに充実した生活を送るためには、ストレスはご法度。
溜めないで済むなら、どんなストレスも避けて過ごすに越したことはありません。
でも、口に出さないと溜まるんですね、ストレスが。
「怒りをグッとこらえて」なんて・・・、
考えただけでストレスを感じますよね。
もちろん、 「ここで怒ったら今後の自分に不利益が」とか、 「相手の面子を潰さないように」など、 理由はいろいろあると思います。
でも、たまには怒るとこも大切。
場合によっては、怒りも面に出して、大切な自分を守ってあげましょう。
■やっぱり、気持ちは表に出そう
で、結論。
やっぱり、自分の気持ちは表に出した方がいい。
もちろん、言い方に気を付ける、相手の気持ちを考える、タイミングをきちんと見計らうなど、社会性や協調性は欠かせません。
それだけに気を付けて、自分の思っていることはきちんと言葉に出して伝える。
それが、自分だけではなく、相手にも優しい対応なんだと思います。
あなたも、自分の思っていることをどんどん言葉に出してみてはいかがですか。
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