途中で諦めたっていいじゃん!

人生改善術

■途中で諦めずに最後までやり遂げることが美学?

何かをするときに、こう言われたことありませんか?

「自分で決めたことなんだから、途中で諦めずに最後までやり遂げなさい」

子どもの頃からこう言われ続けて、自分たちの中にはこの価値観が刷り込まれています。

「途中で諦めずに最後までやり遂げる」 でも、本当にそれが正しいのでしょうか。

その疑問を解決していきたいと思います。

■途中で諦めたって全然平気

「途中で諦めずに最後までやり遂げる」

自分たち昭和生まれの世代は、特にこの傾向が強いと思います。

我慢をして、苦しい思いに耐え、最後の最後に花が咲く。

それまで、どんなことがあっても続ける。

いやいや、今は時代が変わりました。 わざわざそんなに苦しい思いをすることはありません。

これからは、途中で諦めたって全然平気なんです。

でも、それって、ただ楽な方に、安易な方に流されてるだけではないの?

いいえ、そんなことはありません。

では、途中で諦めたっていい理由を解説していきます。

■途中で諦めたっていい理由は、価値観が変わるから

途中で諦めたっていい理由。

それは、時代とともに価値観が変わるから。

あなたが一旦始めたことも、時間が経過するにつれて周りの価値観は変わります。

いますか、今もチョンマゲの人

大きな括りで考えてみると・・・

例えば、今から150年前の日本は江戸時代。

イメージするのは“チョンマゲ”

でも、今の世の中を見て、こんな人いますか?

「俺は、ずっとチョンマゲのまま変えない!」

そう思っていたとしても、社会の価値観は変化して行きます。

昔は正しかったことが、今でも正しいとは限らないことが多いんです。

■「練習中は水飲むな!」の鉄則

現代に目を向けてみます。

「水を飲むと余計に喉が渇くから、練習が終わるまで絶対に飲むな!」

たった20年前、体育会系の部活でしきりに言われていた鉄則です。

自分も野球部だったので、その教えは絶対でした。

真夏の炎天下、喉はカラカラ。

3時間の練習が終わる頃には意識もうろう。

毎日毎日、間違いなく脱水、熱中症になりかかっていたと思います。

そう、現在ではこんな練習を1回したら、一発で訴えられそうです。

まさに、価値観が180°変わったいい例だと思います。

「いや、俺は喉が渇かないように、練習中は絶対に水は飲まない!」

こんなこと言ったら、「お前は馬鹿か!」と逆に叱られます。

■近い将来、英会話が不要に!?

「近い未来に目を向けてみましょう。

「これからは、英語が話せないと通用しない!」と言われて、苦手な英語を必死で勉強し続けてませんか。

でも、スマホの翻訳機能を使ってみてください。

AIの翻訳機能が順調に進化を続ければ、自分は英語を話せる必要がなくなるかも知れません。

これからは、苦手な英語の勉強に時間を割く代わりに、 別なことに時間使うようになるのかも知れません。

■途中で諦めないことは悪いこと

もっと強い言い方をすれば、途中で諦めずに続けることは悪いことなんです。

もし、それが好きで好きで仕方がないことであれば、ずっと続けましょう。

でも、もしかして・・・

「とりあえずもう少し我慢して」、「もう少し様子を見て」

なんて、少しでも感じているのであれば、もう続けることは弊害以外の何物でもありません。

我慢して、我慢して、その先に幸せが待っている。

前述したとおり、それは昔の価値観です。

人間の一生は一回きり! どんなに長くたって、100年まで。

そんな限られた時間しかない自分たちにとって、我慢に我慢を重ねる時間ほどもったいないものはありません。 だったら、無理に我慢はせずに、スパッと諦めて次に移った方がどれだけ有効か知れません。

ただ、ここで大切なのは、その我慢していることが好きなことなのかどうか。

好きなことであれば、我慢する価値はあります。

でも、対して好きでもないのに付き合いで続けているサークル、お金のために仕方なく続けている仕事、世間体を気にして当たり障りなく続けている近所づきあいなどなど、

自分が望まないこと、好きではないこと、少しでも負担に感じていることならば、絶対に我慢して続けるべきではないんです。

そんなことに、たったの100年しかない一度きりの人生の時間を使うべきではないんです。

■途中で諦めないことが正しいと思い込むことの弊害

冒頭に書きましたが、

「自分で決めたことなんだから、途中で諦めずに最後までやり遂げなさい」 と、子どもの頃から言われ続けた結果、自分たちの中には、最後まで「やり遂げなければ」との意識が根強く残っています。

これ、明らかに害以外ありません。

それは、何か行動をしようとするときに歯止めが掛かってしまうこと。

以前の自分は、こんな感じでした。

「何かチャレンジしたい。よし、日記をつけよう!」

自分を成長させるため、新しいチャレンジを求めていました。

でも、頭の中によぎるんです。。。

「自分で決めたことなんだから、途中で諦めずに最後までやり遂げなさい」

「日記をつけるなら、毎日毎日、365日を10年、20年、続けないと。」

「仕事で帰りが遅くなる時にできるの?」 「具合が悪い時にもやれるの?」 「もう少し良く考えてからにした方がいいんじゃない?」

結局、頭の中だけで出来ない理由を探してしまい、行動に移せなくなる。

イコール、日記をつけると言うせっかくの成長の機会を奪われて、結局何も行動できていない。

「俺って、何も行動してなくて、ダメな奴だよな」 行動できない上、自分の自信まで奪ってしまう結果に。

■続けることが目的ではない

続けることが目的になってしまうと、

始める前から慎重に続けられるかを考え出して、結局出来ない理由を探してしまう。

でも、ほぼ全ての行動は、続けることが目的ではないんです。

日記だって、ちょっと書いてみることで自分が成長できたのでれば、長く続ける必要はない。

毎日続ける筋トレだって、1回やって筋肉が付く方法があれば、別に毎日毎日続けなくても良い。

続けることが目的になってしまい、続けることにとらわれると、本来の目的を見失います。

自分を成長させたいなら、途中で方向転換してもいいから、とにかく手を出して行動すること。

「100個手を出せば、そのうち1つは成長につながるかな?」

こんな感じの軽い気持ちが大切なんです。

「途中で諦めない」にとらわれて、目的を見失わないことが大切!

■途中で諦めたっていいじゃん

ここまで書いてきて、途中で諦めることがただ安易な方向に流されることでないことはお分かり頂けたかと思います。

何かを成し遂げたいと思ったら、途中で諦めないことではなく、とにかく行動する回数を増やすこと。

1つ行動してみて「合ってないな」と思ったら、思い切って方向転換する決断力こそが大切なんです。

やってみてダメなら、途中で諦めたっていいじゃん。

こんな軽い気持ちが成長につながります。

自分も、軽い気持ちでこれからももっともっと成長していきたいと思います。

皆さんも、「途中で諦めたっていいじゃん!」