目次
■伝わらない、共感されない、認められない
何かを伝えたくて、一生懸命に話しても伝わらない。
自分はこんな風に思うのに、共感してもらえない。
頑張って努力したのに、認めてもらえない。
こんな経験をしたことはありませんか?
「俺は頑張ってるのに、世の中が悪いんだ」
こんな風に投げやりになる前に、ぜひこの記事を読んでみてください。
■振り子の原則って知っていますか?
振り子。
あの、右、左、右、左と動く振り子です。
大きな古時計なんかにも付いていますよね。
その振り子の動きを思い浮かべてください。
右、左、どちらも同じ長さだけ振れますよね。
例えば、右に20センチ振れたら、今度は左に20センチ振れる。
あの振り子、私たちの行動にも同じことが言えるんです。
それが振り子の原則。
■こんな人の話を聞きたいですか?
例えば、あなたが一生懸命に話をしたとします。
講演でも、会議の発言でも、何らかの会のあいさつでも何でもいいです。
誰かに伝えるために、一生懸命に準備をして、必死で話した。
すると、1人聞いていない人が目に入る。
それどころか、一生懸命に話している私を尻目に、隣の人と雑談までし始めた。
仮に、その人をAさんとしましょう。
そして、数日後。
Aさんが私の所にやって来ました、深刻な表情で。
「実は、困ったことがあって。相談に乗って欲しいのですが・・・」
この時、あなたはどう感じますか?
Aさんの話を親身になって聞きたいと思いますか?
■私のエピソード①
私は、職場である役職についていることから、会議の進行をすることが多いんです。
その日は、多くのスタッフが集まり、重要な事項を検討する会議。
進行する私も、少し緊張で張り詰めながら進行して行きます。
すると、目の前に座っているスタッフのBさんが居眠りを始めたんです。
ウトウトと、メチャクチャ気持ちよさそうに寝ているんです。
「Bさん、きっと疲れてるんだな」
無理やり理由をつけて、その場は自分を納得させました。
■2度目の居眠り
翌月、同じ会議。
また、緊張しながらも進行して行く私。
すると、目の前にデジャブのような光景が。
私の目の前に座るBさん。
また、ウトウトと居眠りを始めました。
私だって聖人君子じゃない。
その姿を見て、まずはムカつきました。
「この野郎、大事な会議なのに、俺を舐めてるのか!」
煮えくり返るはらわたをおさえながら、その日の会議は終わりました。
■相談しに来るBさん
それから数日後のこと。
居眠りをしていたBさんが、深刻な表情で私のところにやって来ました。
「仕事のことで相談があるんですが、聞いてもらえますか?」
そう、私に自分の悩みを聞いて欲しくてやって来たんです。
■聞く気にならない
立場的に私は上司。
とりあえず、Bさんの相談を聞きました。
でも、内心は「人の話もきちんと聞かないくせに、ふざけんな!」って気持ちでいっぱい。
当然、一生懸命に相談するBさんとは裏腹に、私は真剣に聞きません。
「ふん、どうせまた居眠りするんだろ」って感じで。
これが振り子の原則。
伝えたいのに伝わらない理由なんですね。
■私のエピソード②
同じく職場の会議での出来事。
私から、連絡事項をスタッフに話しました。
前で発言していると、周りがよく見えます。
下を向いている人、絶対に別のことを考えているだろう人、つまらなそうに聞いているフリをしている人。
そんな中、1人の女性スタッフは、私の方を見て、「うんうん」とうなずきながら聞いてくれていたんです。
特に面白い話なわけじゃない私からの連絡事項。
それを、うなずきながら聞いてもらえている。
話している私的には、「ああ、聞いてくれている」って、すごく嬉しかったんです。
■聞いてもらえると嬉しい
もちろん、私の話をうなずきながら聞いてくれた女性スタッフを悪く思うはずはないですよね。
実際、ものすごく嬉しかったしありがたかった。
そんな彼女が会議で発言する。
当然、彼女の話には耳を傾けたくなります。
しっかり聞かないとって、意識が彼女に集中する。
結果、彼女が言いたいことは、私の心にしっかり響きまくりました。
■伝わらないのは日ごろのあなたの姿勢
自分は一生懸命にがんばっているのに、伝わらない、共感されない、認められない。
こんな風に感じているのであれば、一度日ごろの自分の姿勢を振り返ってみた方が良いと思います。
誰かが話している時、真剣に耳を傾けていましたか?
何となく、テキトーに聞き逃したりしていませんか?
■振り子の原則を意識しよう
コミュニケーションだけにとどまりません。
対人関係は、必ず振り子の原則に左右されています。
まさに、ギブ&テイク。
まずは、自分の方からギブをすることを意識してみる。
振り子の原則を頭に入れて行動してみましょう!
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