目次
■社会の窓が全開、あなたは知らせますか?
目の前にいるおじさんの社会の窓が全開です。
それに気づいてしまったあなた。
あなたは、おじさんにそのことを知らせますか?
■教えるべき?そっとしておくべき?
考え方は三通りあると思います。
①そのおじさんに恥をかかせてしまうから、教えない。
②誰かが教えるだろうから、教えない。
③そのおじさんがかわいそうだから、教える。
あなたは、どのタイプ?
■俺は・・・
俺は、昔は①か②でした。
「言いにくいことを教えて、嫌われたら嫌だ・・・」
「俺じゃなくたっていいじゃん、誰かがやるでしょ」
こんな感じ。
だから、気づいていても気づかないふりをすること多数。
でも、こんな行動を続けているうちに、あることに気付いたんです。
それは・・・
「咄嗟のときに行動できなくなる」こと。
■お風呂で人が倒れた
10年以上前の出来事です。。
温泉に入りに行った俺。
脱衣場で、これから温泉に入ろうとした時のこと。
お風呂から上がって脱衣場に戻って来た人がフラフラ、倒れた。
最初に気付いた俺。
「大変、どうしよう。でも、どうすれば・・・」
うろたえる俺の横を、着替え中で裸の人2人が
「大変、倒れられた!大丈夫ですか?」と大声で駆け寄る。
「すぐに係の人を呼んで」、「私は付き添ってます」
お互いに見ず知らずの2人が、目の前の危機的状況をしっかりと理解。
咄嗟に行動していたんです。
裸でいる自分たちのことなど後回しにして。
その横で・・・
一番最初に発見して、服を着てて、一番行動しやすいはずの俺は、ただ突っ立って見ていただけ。
■咄嗟の時に行動できる人はカッコいい
俺は、この時に思いました。
「咄嗟の出来事の時に行動できる人はカッコいい!」
飛行機で急病人が出たときに「私、医者です!」って申し出る人、
お年寄りが横断歩道を渡っていたら、荷物を持って一緒に渡ってあげる人、
子どもが1人でいたら「パパやママは?」って声をかけられる人。
みんな、カッコいい!
■カッコよくなるために
俺なりに考えてみました。
咄嗟の時に行動できる、カッコいい奴になるための方法。
それは、以下の3点を常に意識して行動すること。
①相手の立場になって考えること。
②自分がカッコよくなるために行動しないこと。
③迷ったら行動すること。
■社会の窓の例で考えてみよう
では、冒頭の「社会の窓全開のおじさん」の例で1つずつ確認してみたいと思います。
■相手の立場になって考える
社会の窓全開のおじさんに気付いた俺。
教えるべきか、教えないべきか、激しく迷っています。
その時に、相手の立場になって考える。
「もし、ここで俺が教えなかったら・・・、
この後、おじさんはたくさんの人に気付かれて、好奇の目で見られ続けてしまう」
だから、気づいたら行動するんです。
おじさんの被害をこれ以上拡げないためには、俺が教えてあげるしかない!
俺だって、言いにくいことを教えてもらったら、
「恥ずかしいいじゃねえか、ばか野郎!」ってはならないで、
「教えてくれて良かった」って思うはず。
まずは、相手の立場になって考えるんです。
■自分がカッコよくなるために行動しない
街の中で、社会の窓全開のおじさんに気付いた俺。
教えてあげたいけど、邪魔するのが恥ずかしさ。
その恥ずかしさはどこから出て来るもの?
だから、教えずに見て見ぬふりをしてしまう。
「こんな人混みの中でおじさんに声をかけて、怒られたら恥ずかしい」
「おじさんに教えたはいいが、無視されたら恥ずかしい」
「そもそも、知らない人に声をかけて、周囲の人に不審に思われたら恥ずかしい」
おいおい、その恥ずかしさって、
「“自分が”回りからカッコ悪く見られたら恥ずかしいから」じゃね?
昔の俺は、ここが過剰。
「“自分を”カッコよく見られたい」を優先して考えてしまう。
だから、恥ずかしさに負けてみて見ぬふり。
おいおい、でも、その行動って逆にめちゃくちゃカッコ悪いよ。
知らない人でも、裸でも、真っ先に行動した人たち、カッコよかったじゃん!
■迷ったら行動する
社会の窓全開のおじさんに気付いた時、俺は考えるんです。
「もしかしたら、わざとかも?」
「この後すぐにトイレに行くから、早めに開けてるのかも?」
「気づいているんだけど、ファスナーが壊れているだけなのかも」
だから、迷うんです。
「本当に、今教えた方がいいのかな?」って。
普通に考えたら、「社会の窓全開で歩いてる=普通じゃない事態」のはず。
でも、本当に教え方がいいのかを迷うんです。
多分、教えたくないって気持ちから出る“逃げ”だと思うんですよね。
だから、咄嗟の時に行動できない。
極端に言ったら「あれ?」って迷ったって言うことは「おかしい、教えないと」って思った時なんです。
だったら、迷ったら即行動。
子どもが1人でいる。
近くに親がいるかも知れないけど、迷子かもしれない。
迷う状況だけれど、念のために声をかける。
そこで声をかけたなかったら、誘拐されてしまうかも知れない。
本当に僅かだけれど、その可能性が0.1%でもあるんだったら、迷わずに行動すべきなんです。
■咄嗟の行動は難しい
当たり前だけれど、咄嗟の時に的確に行動することは難しい。
だったら、練習していくしかない。
それには、日常の行動で「何かあったら俺がやる!」って意識するしかないんです。
どんな些細なことでも、「実際に行動する」のと「見て見ぬふり」をしてしまうのは雲泥の差。
たとえ、「俺だったらこうするよ」って頭の中で考えた上の見て見ぬふりだったとしても、行動していなければ全く無意味。
それだけ、行動することが大切だと思うんです。
咄嗟の時にこそ出る普段からの意識した行動。
これからも、どんな些細なことでも「俺がやる!」って行動して行きたいと思います。
最近のコメント