一部が全部!頑張っている自分自身に泥を塗らないために気を付けるべきこと

人生改善術

■警察の取り締まりに遭遇

先日、警察の交通取り締まりに遭遇しました。

スピード違反の取り締まり、俗に言う“ネズミ捕り”ってやつですね。

物陰に隠れて違反車を待つ。

取り締まられる側としては、「コソコソしやがって」って、決して気分が良い物ではないですよね。

 

■取り締まり現場の状況は

今回、その取り締まりの現場を見て思うことがありました。

見かけたのは、国道のバイパスで、道幅が広くて見通しの良い直線道路。

普通にスピードが出てしまう所。

しかも、その区間だけなぜか制限速度が40kmになっている。

ほとんど高速道路みたいな環境で、歩行者なんていない、と言うか、歩けるスペースもない。

 

■交通取り締まりの本来の目的

本来、交通取り締まりは事故防止のために行うべきはずです。

違反を検挙することが目的じゃない。

パトカーの赤色灯をたくさん光らせて、制服を着たお巡りさんがたくさん立っている。

スピードを出し過ぎたドライバーが「ヤバい!」ってドキドキしてスピードを落としてくれれば、取り締まりの目的を果たせるはずです。

極端に言ったら、「おーい、スピード出し過ぎだぞ。人をひいたら大変だから気を付けろ」って注意喚起する。

その結果、ドライバーが以後気を付けるようになれば、事故防止の目的は十分に果たせているはずなんです。

それこそが、交通取り締まりの本来の目的。罰金を取ることが目的ではなく、事故を減らすことが目的なんですから。

 

■取り締まりのための取り締まり

それなのに、歩行者が歩くスペースもない、スピードを出しても事故が起きる可能性が著しく低い場所で、しかも一部分だけ制限速度が極端に低く設定されている場所で取り締まりをしている。

まさに、取り締まりのための取り締まり。

こんな警察の姿勢を見て、私たちは思うんです。

「姑息で汚いやり方だ」、「捕まったら最悪だ」って。

 

■不公平感が増す

そんなネズミ捕りの場所を見て、私は思いました。

私の家は、小学校の通学路に面しています。

通学路は割合狭い道で、朝、夕ともに交通量が多い。

一時停止の標識が出ている曲がり角があるんですが、止まる車なんてほとんどいない。

さっきのバイパスでの取り締まりポイントなんかよりも、小学生が事故に遭う確率は遥かに高いはず。

でも、そこで取り締まりなんてしているのを見たことは一度もない。

だから、私たちは思うんです。

「きっと、一時停止無視なんかよりもスピード違反の方が罰金高いんだろうな」、

「点数稼ぎのためにやっている」、「ノルマがあるから、どんどん検挙しないといけないんだ」って。

 

■彼らは正義感いっぱいでやっている

本当に危険な場所では取り締まりをせず、多少スピードを出しても平気な場所でやっている取り締まり。

でも、やっかいなのが、取り締まりをしているお巡りさんたちは、みんな正義感いっぱいでやっているってこと。

だから、多少スピードを出しても事故を起こす可能性なんて極めて低い場所でも、自信を持って取り締まりをしている。

「運転手さん、スピード出し過ぎです」、「事故を起こさずに済んで良かったですね」、「私たちが取り締まりしたおかげですよ」って。

そんな姿を見て、私たちには、警察への不信感がどんどん高まって行きます。

でも、彼らは気づけない。

自分は正しいことをしていると思ってやっているから。

 

■納得できれば文句はない

私たちだってバカじゃありません。

交通違反で検挙されて罰金を支払うことになったとしても、その理由に納得できれば不公平感なんて抱かないんです。

「ここは小学校の通学路になっているんです」、

「しかも、この道は狭い」、

「一時停止を無視して、子どもたちを事故に巻き込んでしまう可能性が本当に高い、危険な場所なんです」、

「そんなことになったら大変でしょう」

って説明されて、理解できれば納得ですよね。

でも、80kmで走っても安全な場所で、一部分だけ40km制限。運転者から見えない場所に隠れて待ち構えられて捕まったら、「クソっ!」って文句のひとつも出てしまいますよね。

 

■ネズミ捕りの現場を見て高まる不信感

こんな光景を見るたびに、私たちの警察への不信感は高まって行きます。

「あんな奴らに協力するもんか!」って思う人も少なくないでしょう。

私たちの頭の中で警察と言ったら、コソコソ隠れて点数稼ぎをする、あの姿ですから。

でも、それって警察の一部分だけじゃなかったでしたっけ?

 

■交通警察以外の警察は

例えば刑事さん。

卑劣な犯罪者を逃すまいと、何日も泊まり込んで業務にあたることなんてザラって聞きます。

交番にいるお巡りさんだって同じです。

私たち地域住民の安全のために、日夜必死で努力してくれています。

時には、武器を持った凶悪犯に立ち向かって、私たちを守ってくれることもあるでしょう。

あなたの家の前に不審者がいる。そんな時、一番頼りにするのは何ですか?

そう、警察ですよね。

本来、警察官は私たちが一番頼りにしている人たちなんです。

 

■他がどんなに頑張っても一部がダメだとダメになる

今回、ネズミ捕りの現場を目にして感じたこと。

それは、どんなに頑張っていても、一部がダメだとダメになるってこと。

学生時代、修学旅行の事前指導なんかで言われたのを思い出します。

「1人の行動ダメだと、あそこの学校はって言われるから、一人一人が気を付けるように」って。

まさにアレ。

日夜、地域住民のために必死で働いている警察官たちに、ネズミ捕りをしている警察官たちは泥を塗ってしまっているんです。

 

■自分自身に置き換えてみる

ここからが、このブログで本当に伝えたいことです。

警察へのイメージ、自分自身に置き換えて考えてみたらどうですか?

自分では一生懸命に頑張っている。

そんなつもりでいても、たった1つだけ適当にやってしまったこと、怠けてしまったことがあったとします。

それが、自分の評価につながってしまったら。

「あいつは適当で怠けたヤツだ」って。

 

■自分の振る舞い全てが合わさって自分を作って行く

もうお分かりですよね。

自分の振る舞い全てが自分を作って行く。

どんなに一生懸命頑張っているつもりでも、僅かでも手を抜いた部分があると、それが自分のすべてのイメージになってしまうかも知れない。

そんなリスクと隣り合わせに、私たちは毎日生きているんです。

「この人は、自分に大切な人だから丁寧にやろう」、

「この人は、どうでもいい人だから、手を抜いてもいいや」。

こんな風に思って、差をつけたことはありませんか?

全てはつながっています。

そんな全ての振る舞い、考え方が合わさって自分自身を作り上げています。

一生懸命に頑張っている自分をがっかりさせないためにも、常に自分らしく頑張る。

この気持ちを持つことが、自分自身を高めていくんじゃないかなって思います。