世の中うまくいく事なんて稀、最悪の事態を想定して「受け入れるマインド」の大切さ」

あがり症克服

■人間はマイナス思考

何の根拠もないけれど、人間って、脳のつくりがもともとマイナス思考に出来ているんだと思います。

だって、何か新しいことを始めようとすれば、必ず・・・

「お金がかかるし~」、「時間が取れないし~」、「続けられないし~」

って、できない理由探しから始まる。

反面、

「お金がかかっても平気!」、「時間はどうにでもなる!」、「続けられる!」

って、プラス思考に捉えるのって、「プラス思考でいよう」って相当意識したときか、きちんとした根拠があるときだと思います。

これ、おそらく生存本能がそうさえているんじゃないかと勝手に解釈。

生き抜くために、常にマイナス思考で、危ない橋を渡らないようにしているんだと思っています。

 

■俺はマイナス思考は嫌

でも、俺はマイナス思考は嫌!

だって、やる前から諦めたり、必要以上に心配したり、はっきり言って暗いから!

どうせだったらプラス思考で、前向きに、楽天的に、明るく生きて行きたいもん!

そんなプラス思考信者の俺でも、何かするときにちょっとマイナス思考気味に心がけていることがあります。

それは、「常に最悪の事態を想定すること」

 

■常に最悪の事態を想定することの大切さ

できれば、最高の事態を想定して、気分を盛り上げていきたいけれど、

プラス思考信者の俺でも、最悪の事態を想定することをお勧めしている。

では、なぜ常に最悪の事態をそうていすることが大切なのかについて書いてみいたいと思います。

 

■世の中、思い通りに行くことは稀

意外に気付きにくいのって、世の中、思い通りに行くことはかなりの低い確率だって言うこと。

いくら一生懸命に練習したって、その成果を1度きりの本番で100%発揮できるなんて、余程の低い確率。

本番で失敗だってするだろうし、練習で出来ていたことを出来ないことだってあるでしょう。

「100%大成功、悔いはない!」って言う時よりも、

「あ~あ、あれだけ苦労して練習したのに、うまく行かなかった」って時の方がはるかに多いと思うんです。

 

■俺のエピソード

以前、職場の中で、ある研修の講師を依頼されました。

たった1時間の研修だけど、俺が講師。

否が応でも力が入りますよね。

「よし、他人とはひと味違った、面白い研修にしてやろう!」

原稿を練りに練って、資料も凝りに凝りまくって、準備に要した時間は数えきれないほど。

頭の中で、話す内容を何度も何度も繰り返して、万全の状態で当日を迎えました。

すると、当日の朝

「最初に、研修の中にこんな注意事項を入れて参加者に伝えてください」

「午前の予定が、諸事情で午後に変わります」

「参加人数も予定の半分、その後会議があるので、60分予定の所、45分でお願いします」

こんな感じの注文が入る。

俺は・・・

「は、これだけ準備と練習もしてきたんだけど」

「注意事項を入れる上に時間短くなるって、原稿のどこを削ればいいの」

突然のハプニングにうろたえる俺。

そして始まった研修でも、事前に想定していた参加者層とは全く別の人たち。

俺のイメージでは、大爆笑を交えた大盛況の研修だったのに、

実際は、一生懸命に話す俺を目の前に、会場は「シーン・・・」

凍りつく会場で45分耐えた俺は、帰宅してしばらく激しく落ち込んで過ごすことになった。

こんなことがありました。

 

■改めて、世の中は思い通りにいかない

この時に気付いたこと。

「世の中って、思い通りに行くことは稀」

そう、自分が思い描いた通りに物事が進むなんて、宝くじが当たるような確率なんだって気付いたんです。

 

■だから、最悪を想定する

この時の気づきから学んだことは、「常に最悪を想定すること」

だって、最悪の事態を想定しておけば、たとえ全ての事態に対応はできなくても、心構えだけはできるから。

心構えができているだけでも、浮足立たなくて済むと思うんです。

 

■最悪の事態は身近に

昔の俺は、最悪の事態っていろいろな悪条件が重なった結果だと思い込んでいました。

でも、最悪の事態って、本当に身近に転がっている。

もう、拾いきれない程いっぱい転がっているんです。

 

■最悪の事態の例

例えば、こんな感じ。

・結婚式のスピーチを頼まれて、万全な状態で臨んだ。

でも、当日、風邪を引いて喉が痛い、熱がある、だるい。

・マラソン大会に出るのに、必死で練習した。

でも、前の日寝られず、ほぼ徹夜状態で42.195キロを走ることになった。

・今日は取引先のお得意様と大切な接待。

でも、朝出がけに嫁さんと強烈なケンカをして、イライラがおさまらない。

どうです、最悪の事態って、本当に身近にあるでしょ。

思っていた通りに行くことって、本当に難しいんです。

 

■では、どうすべきか

最悪の事態を想定する。

俺なりの解釈で解決策を書きたいと思います。

もちろん、考えられる限りで対策する。

例えば、屋外で活動するのであれば、雨、風、気温なんかの最悪の事態はすぐ思いつきますよね。

でも、最悪の事態のパターンなんて無限大。

全てを網羅するなんて不可能です。

では、どうすべきか・・・。

それは、「上手くいかないことを受け入れる」ことだと思います。

 

■上手くいかないことを受け入れるマインドを持つこと

これまで頑張ったことほど、大切なことほど、1回きりの大舞台ほど、

練習や準備の成果を発揮して、100%大成功させたいのが正直な気持ちだと思います。

そんな時に、最悪の事態が起きると、それだけで動揺して全て崩れ落ちてしまう。

そうならないためには、

「俺はがんばったけど、本番に上手くいくとは限らないよ」って言う気持ちを持つことだと思います。

 

■上手くいかないことを受け入れることのメリット

このマインドでいると、こんなメリットが得られます。

・緊張しなくなる

・何が合っても動揺しなくなる

・結果、意外と上手く行く

 

■余裕を持って生きて行こう

常に最悪の事態を同定すること。

俺はリスク管理みたいな固い捉え方じゃなくて、「上手くいかないことを受け入れること」って捉えています。

「俺は一生懸命に準備して来たよ、自信もあるよ、でも、本番うまく行かないこともあるよ」

このマインドを手に入れて依頼、俺は失敗して落ち込むことも激減しました。

皆さんも、ぜひこのマインド、意識してみてください。