■極限まで緊張する場面
極限まで緊張する場面を思い浮かべてみてください。
結婚式のスピーチでも、野球の試合でも、入学試験でも。。
何度深呼吸をしても、激しく襲って来る緊張感。
手足は震えて、顔は紅潮していたと思ったら蒼白、嫌な脂汗が止まらない。
こんな状況、誰でも一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。
■緊張する理由
では、こんなに緊張するには理由があると思います。
その理由って何でしょうか?
「スピーチの原稿なんて真剣に考えてなかったから」、
「野球の練習なんてテキトーにやってたから」、
「試験勉強なんて、昨日の夜の一夜漬けだから」・・・。
いやいや、そうじゃないですよね。
大切な友達の一生に一度の結婚式スピーチ、
この日のために3年間必死で練習して来た試合、
一生を左右する進路のために猛勉強して臨む試験。
そう、これだけ緊張するってことは、命をかけて、一生懸命に努力を積み重ねて来た、本当に本当に大切なことだから。
■失えないからこその緊張
努力を重ねに重ねて臨むこんなに大切な場面。
当然、失敗なんてできないですよね。
絶対に成功させなければならない。
そのために、真剣に、必死でがんばって来たんだから。
結果、緊張感が高まり、手足は震えて、顔は紅潮していたと思ったら蒼白、嫌な脂汗が止まらない。
でも、よく考えてみて。
こんなにガチガチに緊張した状態で、うまく行くと思いますか?
■失えないから緊張する矛盾
自分にとって本当に大切なこと。
だからこそ、失敗したくない。
例えば、親友の結婚式友人代表スピーチ。
親友にとっては、一生に一度の晴れ舞台。
一生の思い出に残る素晴らしいメッセージを届けたい。
暗記した原稿が頭から抜けちゃったり、言い間違いをしたりするなんて、絶対に許されない。
こんなに大切なことだからこそ、真剣に準備、練習して臨むし、本番では絶対に成功させなければならない。
でも、うまく行かないんですね、緊張してガチガチの状態だから。
■大切に思うほど失敗の確率が高くなる
大切なことほど、失敗は許されません。
失えないって思うと、緊張する。
緊張すると失敗する。
この矛盾のスパイラル、何とかならないんですかね。
■テキトーだとうまく行く
同じ結婚式のスピーチでも、こんな状況だったらどうでしょうか。
「別に、大した友達じゃねーし、テキトーにやって、テキトーに終わらせるか」
恥は書きたくないから、一応原稿を作って、練習はします。
そして迎えた本番。
「テキトーに終わらせて、早く料理を食べよう」
肩に力なんて全く入らない。
まさに、普段の会話のような気軽さでスピーチを始める。
その気持ちの背景には・・・
「別に、大した友達じゃねーし、テキトーにやって、テキトーに終わらせるか」
そして、成功するんです。
のびのびと話した結果、「素晴らしいスピーチだった」って。
■おかしくないですか
絶対に失えないって気持ちで、真剣に努力をして、一生懸命にやった人が失敗して、
別に失っても関係ねーやって来持ちで、気楽に準備して、テキトーにやった人が成功する。
これ、おかしくないですか?
そう、おかしくしている原因は・・・『緊張』。
■守りに入ると失敗する可能性大
絶対に失敗できない。
大切に思うことであればあるほど、その気持ちが強くなるでしょう。
結果、失えないと守りに入ってしまう。
そこにやって来る緊張。
結果、失敗する可能性が高くなるんです。
■守らなければ、緊張する人だって
例えば、親友の結婚式のスピーチで緊張に緊張して大失敗した人。
同じ人が、野球の試合に臨んだとします。
別に、練習もなにもしていない。
本当は出たくなかったのに、人数合わせで頼まれて出た試合。
「別に、野球なんて好きじゃないし、負けたって関係ねーよ」
こんな気持ちで打席に入る。
肩には力なんて入らない。
のびのびと、力いっぱいスイング。
カキーン!ホームラン!!
■チームメートは
同じチームで、次の打順のチームメート。
この試合のために、3年間必死で練習して来た。
雨の日も、雪の日も、真夏の炎天下も、1日も休まずに。
全ては、試合でヒットを打つために。
そして迎えた本番。
「あの練習の成果を出すんだ・・・」
肩には力が入ってガチガチ。
ボテッ!、ピッチャーゴロ・・・。
■失うものがない人は強い
ここまで見て来て気づいたこと。
それは、失うものがない人は強い。
「別に、失敗したっていいや」って感じだと、普段通りの力を出せる。
逆に、絶対に失えないって、失うものを抱えている人は緊張して本来の力を発揮できない。
そう、解決策が見えてきましたね。
■解決策は開き直り
緊張が原因で、本番に普段の力を出せない人の解決策。
それは、開き直ること。
「どうだっていいや!」って開き直ることで、失うものがない人になってしまえばいいんです。
■頑張った事実は変わらない
例え失敗したとしても、真剣に考えて、準備して、練習して、緊張しながら本番を迎えた事実は変わりません。
だとしたら、あとは開き直る!
「よし、失敗覚悟でやってやる!」
こんな感じで、攻めの気持ちになれれば、成功する確率はかなり高くなるでしょう。
■失えないばかりに失わないように
誰だって、本当に大切なことだったら、絶対に成功させたい。
でも、そこで緊張すると、失敗する確率が高まります。
大切に思うからこそ、「失敗したって関係ねー!」って開き直る。
この絶妙なバランス感を理解して、本番の成功に繋げられるようにしたいですね。
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