目次
■検索だけで済ませていませんか?
今の世の中、スマホが1台あれば、何でも知ることができる。
うろ覚えのこと、知らなかったこと、気になること、何でも検索するだけで、すぐに答えが得られてしまう便利感。
あなたは、何かを知りたくなった時、検索だけで済ませていませんか?
そして、大切な過程が失われていることに、あなたは気づけていますか?
■失われた過程とは
検索一発で情報を知ることができるようになったことで、大切な過程が失われつつあります。
その過程とは・・・、
「自分で考えること」。
これだけ便利な時代だけど、自分で考える時間が激減しているんです。
逆に言えば、意識して考える習慣をつけないと、スマホの中の情報以上に成長することが難しい時代になっているのかも知れません。
■答えを聞くのはかんたん
何か疑問を感じたときに、人に答えを聞くことはかんたんです。
例えば、仕事でトラブルが生じた時。。
上司に「どうすればいいでしょうか?」と答えを求めてしまう。
上司から答えを聞けば、その場はそれで収まるかもしれません。
でも、数年後、同じ状況で・・・、
あなたが部下に「どうすればいいでしょうか?」と答えを求められたら、的確に答えられるでしょうか?
■考えることが大切
仕事でのトラブルなど、状況があいまいな場合、全く同じ状況は二度とないかも知れません。
そこで求められるのが、自分で考えること。
難しいし、時間がかかるかも知れません。
でも、この状況ならどう対応すればいいのか、自分で考えることで、いろいろな状況に応用が利かせられるんじゃないかなと思います。
■部下の育成でも一緒
あなたが上司の立場だとしましょう。
仕事のトラブルが生じた時・・・、
部下から「どう対応すればいいでしょうか?」と聞かれました。
あなただったら、どうしますか?
手っ取り早いのは、そのトラブルに対しての対応の答えを直接言ってしまうこと。
部下がその通りに対応すれば、確実にトラブルを収められます。
でも、次に似たトラブルが出た時には、また部下が聞きに来ます。
「どう対応すればいいでしょうか?」
これって、組織として効率的なのでしょうか?
■俺のエピソード
6歳の娘の親である俺。
子どもは好奇心の塊。
「なぜ?」、「どうして?」、「なんで?」
事あるごとに俺に聞いて来ます。
ついつい、「これは~だからだよ」って答えを教えてしまっていました。
ある時、思ったんです。
「これ、娘は自分で全然考えていないじゃん!」
それ以来、俺に聞いて来た時には、必ず「どう思う?」って問いかけるようにしました。
時間もかかるし、面倒なこともあるけれど、やっぱり自分で考えるプロセスは大切。
■俺のエピソード②
家の電化製品のコードがひどいことになっていて、グチャグチャ。
何とかきれいにまとめたいと思って、スマホで検索。
YouTubeに動画が出ていて、「へぇ~、こんな方法があるんだ」って感じで参考にさせてもらいました。
でも、ふと我に返ったら・・・
「昔だったら、どうまとめるか、そんな道具を使うか、自分で考えて工夫してたよな」と気づく。
決して上手にはできなかったけど、自分で方法を考えて、自分で材料をそろえて、自分なりの方法でコードをまとめていたはず。
動画を見ながらその通りにやれば、確かにかんたんできれいになるけど、これって危険な兆候かなって感じてしまいました。
■自分で考えることのメリット
ここで、自分で考えることのメリットを3点あげてみたいと思います。
■応用力を養える
メリット① 応用力を養える
自分で苦労しながら試行錯誤することで、その場の答え以外にも応用が利くようになると思います。
思い返せば、子どものころなんて、試行錯誤の連続。
砂場でも、積み木でも、ブロックでも、自分で考えることで、応用力を養っていたんだと改めて実感。
■自分の意見を持てる
メリット② 自分の意見を持てる
人に答えを聞くのはかんたんだけど、その人の思うことをそのまま受け入れることになってしまう。
その方が楽だから、自分の意見を持たなくなってしまう。
だって、自分で考えて、「俺ならこうする!」って自分の意見をしっかり持つことは結構大変な労力がいるから。
だからこそ、意識して考える習慣をつけないと思います。
■好奇心が増す
メリット③ 好奇心が増す
もともと、人間は好奇心の塊。
でも、歳を重ねるにつれて「前に経験したことと一緒だ」ってことが増えて来て、好奇心が湧かなくなってしまう。
言い換えると、型にはまってしまうわけ。
そうなると、斬新な発想も、人と違う意見もなかなか出にくくなってしまいます。
でも、些細なことでも自分で考える習慣をつけていくと、そのこと以外にも、いろいろなことに好奇心が沸いて来ると思います。
そうなると、自分らしさだったり、独自性だったりが高まって来ます。
そして、それこそが今の時代に求められているんじゃないかなって思います。
■答えを聞いたら、教えてくれる人を超えられない
結論を言うと、答えを聞いてしまったら、答えを教えてくれた人のことを超えられないってこと。
その人を超えたいと思ったら、自分で苦労して考えるしかない。
自分の可能性を高めたいのであれば、自分の頭をフルに活用して、苦しんで、苦労して考え抜くしかない。
たとえ、そこで出した答えが間違っていたとしても、誰かに答えを聞いて出した正解よりも1000倍マシだと思うんです。
■便利になったからこそ求められる努力
繰り返すけれど、今は便利な時代で、スマホ1台あれば、何でも知ることができます。
そんな便利な生活を送っているからこそ、考えるためには意識して苦労するしかないんです。
そうやって苦労して習慣化しなければ、考えることが出来なくなっています。
だって、検索すれば答えが出ちゃうんだから。
昔は、意識しなくても自分の頭で考えるのが当たり前だったけれど、今は違う。
自分の頭で考えるためには、意識して苦労しないといけない時代になってるんです。
この時代の変化を受け入れて、敢えて苦しんで考えないといけないんです。
■正解するよりも考えることの方が大切
また繰り返すけれど、検索して正解を出すよりも、たとえ間違ったとしても、自分の頭で考えて、自分で出した間違いの答えの方が1000倍大切。
考えた時間、考えた労力は、確実に自分の中で成長の糧として積み重なって行きます。
すぐに答えを聞かない、自分で考えてみる!
この実践、初めてみませんか。
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