目次
■会議で意見を出しやすい雰囲気づくりに苦心
私は、仕事である程度の役職についています。
そのため、会議では司会進行をすることが多くあるんです。
会議の進行で一番苦労するのが、意見が挙がらないこと。
「どうしたら、みんなが意見を言いやすい雰囲気を作れるだろう」
ベテランから新人まで、みんなが話しやすい雰囲気を作る。
結構、真剣に悩んで、夜寝付けないなんてことも時々あるんです。
■ある男性社員の動きが目につく
それだけ、真剣に悩んで、夜も寝付けずに考えて、試行錯誤を繰り返して進行している会議。
私的には、一生懸命に取り組んでいるんです。
ところが、ある会議での出来事です・・・。
とにかく、参加者が意見を出しやすいように苦心している私の目の前で、1人の男性社員の様子がおかしいことに気付きました。
■居眠りしている姿にカチン!
その男性社員、会議中にも関わらず、全く話を聞いているように見えない。
表情は上の空で「つまんねーなー」って思っているのが体中から伝わって来ます。
私は、進行しながら「なんだ、やる気ねーのか」と少し怒りを感じました。
すると、次の瞬間、彼は気持ちよさそうに居眠りを始めました。
絶句して、怒りが込み上げて来る私。
「苦労して進行しているのに、俺をバカにしてるのかよ!」
平静を装いながらも、私は怒りの感情を抑えることに必死。
■あなたは、こんな場面を見たらどう感じますか?
夜も寝付けないぐらいに真剣に気遣って、考えて、一生懸命にしている会議の進行。
そんな私の努力をあざ笑うかのように、目の前で居眠りをする男性社員。
私は、「俺のことを舐めやがって!」と怒りの感情を抑えるのに必死でした。
あなたは、こんな場面をどう感じますか?
■イライラして損するのは自分
答えを先に書いてしまいます。
こんな場面を見たら、大抵の人がイラッとすると思います。
でも、怒りを必死に抑えたり、イライラしながら会議を進めたり、後になって思い出してまたイライラしたり。
結局、一番損しているのは自分自身なんです。
そう、あれだけ努力して、一生懸命にがんばっている自分が一番損をしている。
おかしくないですか?
■解決策は、自分の都合のいいように考えてしまうこと
だったら、自分の都合のいいように考えてしまうことが一番です。
そう、自分が損しないように、無理やりにでも自分の都合のいいように考えるんです。
私は、居眠りしている彼を見ながら、こう思うようにしました。
「あぁ、彼は疲れているんだな。」
「きっと、昨夜は何か大変なことがあって、どうしようもなくて居眠りしている」
「もしかすると、夜中に家族の具合いが悪くなったのかも知れない」
「もしかすると、彼自身の体調が悪いのかも知れない」
「そうだよ、居眠りくらい許してあげようよ」
こんな感じで、無理やり自分の都合のいいように考えました。
■男性社員に対しての見方が変わる
さて、話の続きです。
その男性社員、普段は熱心に仕事をするタイプ。
物腰も丁寧で、私的には好感を抱いていました。
でも、居眠りの一件以来、彼に対しての見方が変わってしまったんです。
そう、彼を嫌いになってしまったんです。
■別の会議で意見を言う彼
別の会議での出来事です。
その会議は、私ではない別の社員が進行しています。
すると、私の会議では居眠りをしていた彼が・・・
「提案ですが、~してはどうでしょうか?」
なんと、挙手して意見を言い始めました。
それを見た時の私は・・・
「俺の会議では居眠りしてたくせに、結局は俺のことを甘く見てバカにしてんたんだな」
また、怒りの感情が込み上げて、抑えるのに必死。
■会議以外でも
会議以外でも、こんな出来事がありました。
廊下で彼とすれ違ったとき、彼の方から声をかけて来ました。
「~の件ですが、こんな対応方法を取ったらどうかと思います」
仕事の件で、私に提案して来たんです。
それを聞いた私は・・・
「お前はどうせ俺をバカにしてるんだろ」
「お前の意見なんて、どうでもいいんだよ!」
またまた、怒りの感情が沸々と沸いて来ます。
■挙句に自己否定
彼に対して、事あるごとに怒りの感情が込み上げてきます。
挙句に・・・
「あの会議の時、なんで居眠りしていた彼に注意しなかったんだろう」
「その場で注意もできないくせに、後になって彼にイライラしたって仕方ないじゃん」
「俺って、本当にダメな奴だよな・・・」
そう、自分自身をだらしなく感じて、自己否定の感情まで生まれてしまったんです。
■話を整理
話を整理します。
・会議で意見が出やすいように一生懸命に努力している私。
・それをあざ笑うかのように居眠りした男性社員。
・男性社員に対しての見方が変わる私。
・自分をバカにされたように感じて、イライラする私。
・居眠りを注意できなかった自分を自己否定する私。
こんな感じ。
で、結局、一番損をしているのは誰?
■自分が損をしないことが大切
そう、一生懸命に努力していたはずの私自身が一番損しちゃってるんです。
それに気づいて、愕然としました。
「私は、一生懸命に努力している」
「私は、何も悪いことをしていない」
「この原因を作ったのは、間違いなく居眠りしていた男性社員」
にも関わらず、一番損をしているのは私自身なんです。
■都合のいいように考えよう
だからこそ、解決策は「自分の都合のいいように考えよう!」なんです。
もちろん、彼に注意をして、彼の自覚を促すことも組織的には大切かも知れません。
でも、何よりも大切なのは自分自身。
だったら、無理やりにでも「自分の都合のいいように考える」こと。
「もしかして、何か大変なことがあって、彼は昨夜寝てないのかな?」
たったこれだけ。
無理やり都合よく考える。
それだけで、その場、その後の自分の気持ちをイライラから守れるんです。
■結果が変わらないなら、考え方を変えること
会議で居眠りをした。
この結果は変わりません、変えられません。
だったら、自分の考え方を少しだけ変える。
そうすることで、守れるのは大切な自分自身なんです。
イライラしてメンタルを崩壊させないように、あなたも参考にしてみてください。
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