目次
■スピーチする時にあがる原因
大勢の聴き手の前でスピーチする。
考えただけであがってしまう人、多いと思います。
では、なぜあがるのでしょうか。
それは、そもそもの気持ちの持ち方に原因があることが多いんです。
■誰のためにスピーチをするのか
大勢の聴き手に向かってスピーチをする。
そのスピーチは、誰のためにしているのでしょうか。
ここの考え方を誤解しているから、多くの人があがりや緊張に悩まされることになるんです。
では、誰のためにスピーチをしているのか。
もちろん、聴き手のためですよね。
聴き手にメッセージを届けたいから、スピーチしているんです。
でも、ここを誤解してしまうことが多いので要注意。
■無意識に自分のためにスピーチしようとしてしまう
誰もがハマってしまう罠です、要注意。
スピーチする時、自分では意識していなくても、自分のために話そうとする人が多いんです。
例えば・・・
「自分を良く見せよう」とか、
「変な内容を話さないようにしよう」とか
「失敗したらカッコ悪い」とか
この気持ちの持ち方、ものすごく難しいから要注意です。
■面白いスピーチとウケを狙うスピーチ
分かりやすい例をあげてみたいと思います。
「緊張して汗だくになるから、今日はバスタオルを2枚持って来てしまいました」
聴き手は大爆笑。
こんなスピーチ、やってみたいですよね。
でも、ここに大切なカギが隠されています。
「緊張して汗だくになるから、今日はバスタオルを2枚持って来てしまいました」
このフレーズ、どんな意図から話した内容でしょうか?
■自然と出たなら問題ない
「緊張して汗だくになるから、今日はバスタオルを2枚持って来てしまいました」
話の展開から、自然と出たフレーズなら問題ありません。
そして、ここからが難しくなります。
■面白いスピーチとウケ狙いのスピーチの違い
聴き手のためを思って話したフレーズがたまたま面白かった。
聴き手を楽しませるために話したフレーズがたまたま受けた。
これだったら、問題はありません。
しかし、大問題なのが・・・
ウケを狙って話したフレーズ。
言い換えると、「自分のことを面白い人」だって評価されたくて話したフレーズだったら、大問題。
これをやると、あがりや緊張に悩まされることになります。
■ウケ狙いのスピーチ
ウケを狙うと言うことは、話し手である自分を「面白い人」って評価して欲しくてすること。
つまり、自分を良く見せようとしてしまっているんです。
これをすると、どうなるか。
「ウケなかったらどうしよう・・・」
「ウケるためには何を話そう・・・」
「ヤバい、受けなかった・・・」
聴き手のためではなく、自分のために話そうとしてしまう。
これがあがりや緊張を感じる最大の原因なんです。
■聴き手のために話しているなら、ウケなくても気にならない
メッセージを聴き手に伝えたい。
この気持ちから話したフレーズは、例えウケなかったとしても、話している自分は緊張しません。
だって、そもそも“ウケる”と言う評価を期待していないから。
この気持ちの持ち方が大事なんです。
■狙ったスピーチはダメ
聴き手を笑わせよう。
聴き手を感動させよう。
聴き手を納得させよう。
こんな風に結果を狙ったスピーチをしようとすると、緊張の悪循環に陥ります。
自分の力で聴き手をコントロールして、自分の思った通りの評価を得ようとしているから。
ここに2つの問題が隠されています。
■聴き手はコントロールできない
問題① 聴き手はコントロールできない
聴き手は他人です。
他人を変えられないは鉄則。
そう、自分の力で他人を変えたり、コントロールすることは不可能なんです。
笑う、感動する、納得するは、どれも聴き手が自分で決めること。
それを話し手の自分が狙うとどうなるか・・・。
狙い通りに行かなかった時に動揺するんです。
狙い通りに行くためにはどうすべきか、自分ではどうしようもない悩みを抱えてしまうんです。
自分ではコントロールできない他人を思い通りにしようとする無駄な抵抗が、あなたを緊張の罠に陥れるんです。
■自分を良く見せようとする
問題② 自分を良く見せようとする
聴き手を思い通りにコントロールしようとする目的。
それは、自分を良く見せたいからに他なりません。
「あの人のスピーチは面白い」
「あの人のスピーチは感動する」
「あの人のスピーチは分かりやすい」
こんな評価を無意識に求めているから、緊張するんです。
■伝えることに全集中
では、どんな気持ちで話すべきか。
「自分はどうなっても、聴き手にこれだけは伝えたい」
この思いから話せばいいんです。
結果、それが面白かったり、感動したり、納得したりすれば最高。
でも、その結果は狙わず、自分は伝えることに全集中。
■人のためにやることは緊張しない
人のためにやることは緊張しません。
例えば、自分が道に迷った時。
「どうしよう、誰に聞けばいい?」
「あの人に聞いたら、忙しそうだし悪いかな」
「断られたらどうしよう」
こんな気持ちになると思います。
じゃあ、誰かが道に迷っている。
その人が行きたい場所への道、自分も良く分からない。
こんな状況だったら・・・
「この人が道に迷っています、教えてもらえますか?」
自分の時よりも、人のために聞く方が聞きやすいと思いませんか。
緊張の原理って、簡単に言うと、こんなことだと思うんです。
■聴き手のために話す
おさらいすると、スピーチするときは聴き手のために話す。
そこに、自分の評価を求めたり、聴き手をコントロールしたりしようとしない。
「このメッセージを聴き手に伝えたいんだ」
この思いから話す時は、自分のことなんて二の次、三の次なんですよね。
あがりや緊張に悩んでいる方は、この気持ちの持ち方、注意してみてください。
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