■天才になりたい?
人間、何かを成し遂げようと思ったら、努力が必要ですよね、一般的には。
でも・・・、
特に努力しなくてもソツなくこなしちゃうヤツがいたりします。
俗に言う“天才”ってヤツ。
運動でも、勉強でも、大した努力をしなくても、自然とうまく出来ちゃうんですよね、そういう人たちって。
そんな人たちを見て、「ああ、俺も天才になりたい」って何度思ったことか分かりません。
■天才は損
俺の個人的な考えだけれど、実は天才って一番損なんじゃないかって思います。
そして、凡人、いや、もっともっと不器用な人が一番得。
「え、不器用なんて最悪じゃん」
そう言いたい気持ちはよく分かります。
今回は、俺の個人的な考えから、なぜ凡人で不器用な人は得か、そして、いかに天才が損しているのかを書いてみたいと思います。
■俺のエピソード
中学時代の俺は、自分で言うのもなんですが、まさに天才。
そう、英語が大好きだったんです。
テストをすれば普通に100点。
授業で指されて、適当に答えると大正解。
まさに、「神ってる」感じ。
そんな俺が、その後大変なことになるんです。
■異変に気付く
英語には揺るぎのない自信を持っていた俺。
だって、勉強しなくたって100点だし~、当てずっぽうで答えたって正解しちゃうし~。
みんなが必死でテスト勉強をしているのを尻目に、毎回毎回余裕の100点。
ところが・・・
高校に入った頃から風向きが変わり始めます。
なんと、テストで60点。
「おかしい、調子悪かったのかな?」
異変を感じて、少しずつ勉強を始めた俺。
でも、中学の時のように上手くいかない。
もしかして、その他大勢になりつつある?
■そして、奈落の底へ
高校、すっかり平均的な点数になってしまった得意な英語。
でも、英語が得意なので、進学は英文科へ。
そして、大学で英語のテスト。
「ム、ムズカシイ・・・」
なんと、手も足も出ないんです。
家でも必死に勉強するようにしましたが、周りとの差は開く一方。
まさに、奈落の底に突き落とされたんです。
■気づいたこと
何でもそうですが、自分よりレベルが高い奴は履いて捨てるほどいる。
ピラミッド型の階層じゃないけれど・・・、
山の底辺では通用しても、上に登って頂上に近づくほど研ぎ澄まされていく。
そう、周りのレベルが上がるんですね。
ピラミッドの一番下の階では、「俺って天才」って思ってたのが、1段、2段と登るにつれて、通用しなくなる。
努力もせず、才能だけで通用するなんて、続かないんだと痛烈に気づくことになったんです。
■だから天才は損
天才=生まれ持って才能を持ち合わせている人。
だから、勘違いしちゃうんですね。
俺って天才じゃん!って。
そして、勘違いだけじゃない。
実際に、努力しなくてもうまく行っちゃうんだから、底辺では。。
だから、努力なんて必要ないし、気づくことだってない。
だって、努力しなくても、うまく行っちゃうんだから。
でも、そんなことがいつまでも続かない。
高いレベルのところに行っても才能だけで通用する天才なんて、本当にホント、一握りだけ。
大半の天才は、通用しなくなるんです、どこかの段階で。
でも、気づけないんですよね、大抵の天才は。
「俺は本当は英語が得意じゃなかったんだ」、「俺は英語が苦手なんだ」って。
そこに気付ければ、まだまだ大丈夫なんですけれども。
■天才じゃない人は
一方、天才じゃない人は努力するしかない。
例えば、中学校で英語がめちゃくちゃ苦手で0点ばかり。
本人は苦しいだろうし、天才を見てうらやましく思うでしょう。
「あいつみたいになれたらなぁ」って。
その時に、「よし、努力しよう!」って思えた人は超ラッキー。
苦労して、苦労して、苦手な英語を克服する経験ができるんです。
この過程、普通の天才には絶対に経験できないこと。
例え克服できなくても、きっと大きな財産となり、その経験を他の分野に活用できると思います。
そして、仮に苦手な英語を克服できたら、天才だった人以上に英語の能力が高くなっているはずです。
だって、天才と同じ実績に加えて、天才にはない経験、努力もあるんだから。
■天才じゃない人は、努力をしよう
天才じゃない人はラッキーです。
自分はダメだって気づきやすい。
そして、努力することができる。
克服することができる。
だから、とにかく意識して努力するのみ。
■天才が損しないためには
じゃあ、天才が損しないためにはどうすべきか。
自分が天才じゃないことに、早い段階で気づくこと。
そして、それを受け入れて、自分を変える勇気を持つこと。
■プロ野球の2番バッター
もう1つ例えを。。
プロ野球選手と言えば、子どもの頃から野球の超エリート。
九州一、10年に一人の逸材なんて感じで、「スゴイのがいるぞ」って言われて大きくなっていると思います。
でも、高校、大学、プロと進むにつれて、周りに自分よりもうまい人が多くなっていく。
そこで、「自分は野球が上手くない」って気づけるかどうか。
プロ野球選手になるくらいだから、子どもの頃からエースで4番。
ホームランバッターだったって言う人が多いと思います。
でも、プロ野球の世界に入ったら並みのバッター。
そこで、「俺は小技の2番バッター」って気づいて変われるかどうか。
その気づきと、自分を変える勇気。
これこそが、天才が損をしないための分かれ道だと思います。
■自分を変える勇気
物ごとって、変えるときに一番勇気がいるもの。
うまく行っている時なら、なおさら変えるのが怖いはず。
でも、自分の置かれている現状をしっかりと見極めて、状況に合わせて自分を変えて行く。
これこそが、自分を成長させるコツ。
天才に生まれても損をしないため、どんどん自分を変える勇気を持ちましょう。
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