相手にとっては1回きり、相手の立場で考えることの大切さ

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■こんなこと、ありませんか?

例えば、会社での朝のあいさつ。

出会う人、出会う人に「おはようございます」とあいさつ。

これ、普通の光景。

でも、こんなこと、ありませんか?

顔見知りの人とすれ違う。

その時、ふとスマホにメッセージのお知らせが。

それに気づいて、スマホを取り出して確認。

すれ違った顔見知りの人とは目線を合わせず、

スマホの画面を見ながら「おはようございます」。

この状況、あなたはどう思いますか?

 

■あなたが気づくべきこと

あなたは、出会う人、出会う人とあいさつをしています。

それこそ、10人、20人、30人と、10回、20回、30回を「おはようございます」。

この状況で気づかなければならないことって、何でしょう?

 

■あなたにとっては30分の1でも・・・

出会う人、出会う人と同じあいさつ。

あなたにとっては、30回あいさつするうちの1回だと思います。

でも、相手の立場から見たらどうでしょうか。

相手から見たら、あなたとあいさつするのは、たった1度きり。

あなたがあいさつした相手30人が、それぞれあなたとあいさつするのは、たったの1度きりなんです。

 

■あなたはどう感じますか?

朝すれ違ったAさん。

「あ、Aさんだ、あいさつしないと。おはようございます」

Aさんは、スマホを見ながら

「おはようございます・・・」

この時、Aさんに対してどう感じるでしょうか?

ここに気付けるかどうかが。結構大事。

 

■1度きりの出来事、意識できていますか?

あなたにとっては、何度も繰り返すうちの1回でも、相手にとってはたった1度きりの出来事。

この1回、1回を意識して、丁寧に、相手の立場に立って行動する習慣が大切。

「相手から見たら、たったの1回きり」

 

■俺のエピソード

中学生の頃の話。

田舎に住んでいる俺。当時は周りには娯楽なんてほとんどなし。

そんな田舎に、プロレスが来ることになりました。

学校では、生徒、先生みんなが大騒ぎ。

俺は、野球部の部活を休んで観戦に行くことに。

先生からは、「赤いタオルをお土産に買って来い!」と言われて送り出された。

生まれて初めての生のプロレス。

お目当ては、赤いタオルを巻いて入場して来る、憧れのあのレスラー。

ワクワクしながら出かけた俺。

会場に着いて、ワクワク、興奮は最高潮。

ところが・・・。

 

■憧れのレスラーが・・・

観覧席に着いて、始まるのを今か今かと待つ俺。

すると、場内放送でまさかの内容

「本日のメインイベント、〇〇選手はケガのため欠場となりました」

「代わりに××選手が出場します」

興奮の最高潮に達していた俺は落胆。

生で見られることを楽しみにしていた憧れのレスラーを見ることが出来ず。

まさに、地獄の底に突き落とされたんです。

 

■レスラーにとっては年間365日分の1でも

そう、この時の俺の落胆した気持ち。

レスラーにとっては、全国各地を毎日まわる365日分の1でも、

田舎に住む少年にとっては、喉から手が出るほどに楽しみにしていた日。

この残念な気持ち、大人になった今でもちょっぴり残っていて忘れられません。

 

■ヒーローじゃなくたって

このレスラーのように、ヒーローは夢を売る仕事。

だから、大変だけど、それだけ人に必要とされているってこと。

そして、ヒーローじゃなくたって、自分のことを必要としている人はたくさんいる。

だったら、出会う人、出会う人、1回きりの出会いを大切にすべき。

自分にとっては、たくさん会う人の中の1人かも知れないけれど、相手にとっては、あなたと出会うのは1度きりかも。

 

■相手の立場に立つことの大切さ

この意識、相手の立場に立って考えることが大切になります。

自分が相手の立場だったらどう感じるか。

このクセをつけていくのと、いかないとでは、自分の振る舞いが大きく変わっていくと思います。

繰り返すけれど、自分にとっては大勢相手でも、相手にとってはあなた1人、1度きり。

 

■相手の立場に立って考えることのメリット

では、相手の立場に立って考えることで得られるメリットをあげてみたいと思います。

 

■人の気持ちを理解できる

メリット① 人の気持ちを理解できるようになる

相手の立場で考えることで、相手の気持ちを考えられるようになります。

結果、細かな気遣いができるようになったり、困っている時に手を貸せたり、必要な時にはそっとしてあげたり。

それら全てが、いつかあなたが必要としたときにあなたに返って来ると思います。

 

■自分の振る舞いを確認できる

メリット② 自分の振る舞いを確認できる

相手の立場で考えるって言うことは、相手の目線から自分のことを見られることと一緒。

つまり、自分の振る舞いを自分で確認できると言うこと。

「あ、今の俺、ちょっと怖い顔してるかも?」

「今日の俺、余裕ないんじゃね?」

こんな感じで、今の自分の振る舞いに気づければ、修正することも楽になるはず。

 

■信頼を得られる

メリット③ 信頼を得られる

相手が困ったときに手を差し伸べられる。

相手が嬉しいときには一緒に喜べる。

相手の立場に立って考えるクセがつくと、こんなことは当たり前になります。

すると、相手はあなたに信頼を感じますよね。

その信頼が、自分の財産になります。

信頼に代わる財産なんて、ないんじゃないかなって俺は思います。

信頼の積み重ねが大切って言う記事も過去に書いています。そちらも見ていただければと思います。

 

■相手の立場に立って、1度きりを意識する

繰り返すけれど、自分にとっては大人数相手の1回でも、相手から見たら俺と接するのは1回きり。

あいさつでも、会話でも、「俺、何度同じことを繰り返すんだ」って感じても・・・、

相手にとってはそれが初めてで1回きり。

その1回きりを毎回大切にする。

そのためには、相手の立場に立って考えること。

それを続けることで、いつかきっと大きな大きな力になって自分に跳ね返って来るように感じます。

さあ、1回きりを大切に、日常を丁寧に生きていきましょう!