目次
■あがり症に悩む全ての方に贈ります
あがり症克服のための方法、第2弾。
長年あがり症に苦しんだ自分自身の経験をもとに、あがり症克服のための方法をまとめたいと思います。
2回目の今回は、本番当日を迎えたときの心構えを中心に書いてみたいと思います。
■当日、緊張が高まる
人前でスピーチする。
考えただけでも恐ろしくて、心臓が飛び出しそうになる。
たくさんの準備をして臨む本番当日です。
ここでも、緊張し過ぎないようにするために心がけるべき点がいくつかあります。
■①完璧を求めない
心がける点① 完璧を求めない
何度も繰り返していて耳タコだと思いますが、完璧を求めない。
当日、万全のコンディションで会場に向かえれば最高です。
でも、実際はそうならない確率の方がはるかに高いんです。
だって、ドキドキして夜寝付けなかった。
これだけで睡眠不足です。
頭がボーっとした中で、本番のスピーチをすることになります。
それだけじゃない。
もしかしたら、風邪を引いて喉が痛いかも知れない。
もしかしたら、出がけに奥さんとケンカするかも知れない。
もしかしたら、原稿を忘れて大慌てで取りに戻って、遅刻ギリギリになるかも知れない。
心も体も、そんなバタバタの状態で本番に臨むことになるかも知れないんです。
その時に、「万全のコンディションで完璧なスピーチをする」って思っていると、出だしからつまずくことになります。
■避けるべき“想定外”
“想定外”
これだけで、動揺したり、不安を感じたり、緊張の原因になります。
だって、ただでさえ緊張するはずなのに・・・、
予想もしなかった状況の中、完璧なスピーチをしようとするなんて、これほど過酷なことはないと思います。
では、どうしたらいいか。
“想定外”は避けるべきなんです。
■“想定外”を避ける意味
“想定外”を避ける。
「そうか、前の日は早めに寝て、風邪を引かないように、奥さんとケンカをしないように気を付けて。。」
と言う意味じゃないんですね(笑)
「睡眠不足にならないように前日は早めに寝る」なんて対応はいいと思います。
でも、風邪引かない、奥さんとケンカしない、忘れ物をしないなどなど。
範囲が広すぎて、全て対応しきれるはずはありません。
対応できないからこその、“想定外”なんですよね。
「じゃあ、どうやって想定外を避けるの?」
かんたんです。
想定外を受け入れる。
■想定外を受け入れるんです
想定外を避けるためには、想定外を受け入れる。
頭が混乱しそうですが、簡単です。
「当日、想定外の状況に陥ることを受け入れておくんです」
言い換えると、完璧を目指さない。
「きっと、思い通りに行かないだろうな」
こう思って、本番に臨む。
これだけで、どんな想定外の出来事が生じても、余裕を持って対応できます。
■私のエピソード
人前であいさつをすることになりました。
原稿を練りに練って、練習に練習を重ねて、いざ本番当日。
完璧な状態で、完璧な準備をして、完璧に話して終わるはずでした。
控室に入った時に頼まれました。
「あいさつの中に、〇〇のメッセージを入れて話してください」
え゛っ・・・!
一字一句暗記して来た私は、絶句しました。
「そんなメッセージ、どこに入れればいいの」
「文章を組みなおして、もう1度暗記しないと」
まさに、想定外。
余裕を持っていたはずなのに、ドキドキドキドキ。
ものすごい緊張に襲われて、スピーチは大失敗に終わりました。
■完璧を求めない
どんな状況になっても、それを受け入れる。
寝不足かも知れないし、風邪を引くかも知れないし、ケンカしてイライラしているかも知れない。
だったら、その状況の中で、自分が出来得るスピーチをすればいいだけなんです。
寝不足なら寝不足なりの、風邪引きなら風邪引きなりの、自分でできるスピーチ。
それを、出来る範囲以上のことをしようとするから緊張する。
「完璧を求めない」
この気持ちを持つことで、大分緊張感が和らげられると思います。
■②笑顔を意識する
心がける点② 笑顔
緊張すると、顔が引きつります。
人前で話すとき、緊張すると、怖~い表情で話すことになります。
聞いている人は、その怖い顔を見ながら話を聞くことになる。
会場は、凍りついたような緊張感が張り詰めます。
こんな状況だと、面白いことを言っても、会場に笑いなんて起きません。
つまり、スベる・・・。
こんな感じで、話し手の緊張って聴き手に伝わってしまうんですね。
だから、笑顔!
■ただでさえ顔が怖くなる
自分では笑っているつもりでも、緊張すると顔がこわばります。
そう、自分は笑っているつもりでも、怖い顔になってるんです。
だから、自分ではオーバーなほど笑顔を作る。
やり過ぎぐらいに笑って丁度いいか少し足りないぐらいだと思えばいいと思います。
■笑顔を意識することで余裕を持てる
「笑顔、できてるかな?」
本番前、本番中、こうして自分の笑顔を意識することが出来れば最高です。
だって、それだけ余裕が持ててることですから。
ここでも、完璧を求めずに、気づいたときだけ意識できればいいと思います。
緊張が張り詰めた状態で会場到着。
ふと、「あ、笑顔だ」
こうして気づいた時に笑顔づくり。
こうして、笑顔を意識できた時には心の余裕がある証拠。
余裕があれば、楽な気持ちでいることができます。
笑顔で会場の緊張感を消し去ることと同時に、自分の心にも余裕を持つことができるんです。
■③ピークを本番の前に持って来る
心がける点③ ピークを本番の前に持って来る
緊張しながら迎えた本番当日。
誰もが、ピークを本番に合わせようと思います。
でも、ちょっと待った!
ピークは、本番の前に合わせた方がいいんです。
その理由は、楽に本番に臨めるから。
■話し終わった後の解放感
緊張しながらも、本番を何とかこなした後の解放感、たまらないですよね。
「あ~、終わった!」
その時、こんな気持ちになることも多くありませんか?
「今なら、どんなに大勢の前でも緊張せずにスピーチできる!」
「もっと上手く話せば良かった」
この気持ちのまま、本番に臨んでいれば、もっともっと楽に、上手に話せたはず。
この気持ちを意図的に作り出すんです。
■本番前にピークを持って来る方法
本番前は、どうしても守りに入ります。
「余計なことをして、暗記した原稿を忘れたら大変だ」
「疲れないように、コンディションを整えて」
大事に、大事に、本番に向けて過ごすことが多いと思います。
これ、正反対!
本番前は、グチャグチャになるほどはち切れていいんです。
■運動した後の解放感
汗だくになってジョギングが終わった時の解放感、
苦しかった筋トレが終わった後の解放感、
この解放感、何かに似ていませんか?
そう、本番スピーチが終わった後の「あ~、終わった!」の時の気持ちと似てません?
■本番当日の朝、運動する
「あ~、終わった!」
「今なら、どんなに大勢の前でも緊張せずにスピーチできる!」
「もっと上手く話せば良かった」
スピーチが終わった後のこの状態を意図的に作り出すために私が編み出した方法は、本番当日の朝、思いっきり運動をすること。
そうすることで、解放感に浸りながら本番を迎えることができます。
こうして、ピークを本番の前に持って来ることで、余裕を持って本番に臨むことができます。
運動するのが難しい場合は、「大声を出す」、「限界まで息を止める」なんかも良いかもしれません。
「ゼイゼイ・・・、あー終わった」
この気持ちが緊張なんて吹き飛ばしてくれます。
■まだ続きます
今回は、本番当日を迎えたときの心構えを書いてみました。
あがり症克服は、自分の最大のテーマだったので、ついつい長くなりがち。
次回は、いよいよ会場に着いてからの心構えについて書いてみたいと思います。
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