保存版!あがり症に悩む全ての方に贈るあがり症克服の方法⑤

あがり症克服

■スピーチする時にあがる原因

大勢の聴き手の前でスピーチする。

考えただけであがってしまう人、多いと思います。

では、なぜあがるのでしょうか。

それは、そもそもの気持ちの持ち方に原因があることが多いんです。

 

■誰のためにスピーチをするのか

大勢の聴き手に向かってスピーチをする。

そのスピーチは、誰のためにしているのでしょうか。

ここの考え方を誤解しているから、多くの人があがりや緊張に悩まされることになるんです。

では、誰のためにスピーチをしているのか。

もちろん、聴き手のためですよね。

聴き手にメッセージを届けたいから、スピーチしているんです。

でも、ここを誤解してしまうことが多いので要注意。

 

■無意識に自分のためにスピーチしようとしてしまう

誰もがハマってしまう罠です、要注意。

スピーチする時、自分では意識していなくても、自分のために話そうとする人が多いんです。

例えば・・・

「自分を良く見せよう」とか、

「変な内容を話さないようにしよう」とか

「失敗したらカッコ悪い」とか

この気持ちの持ち方、ものすごく難しいから要注意です。

 

■面白いスピーチとウケを狙うスピーチ

分かりやすい例をあげてみたいと思います。

「緊張して汗だくになるから、今日はバスタオルを2枚持って来てしまいました」

聴き手は大爆笑。

こんなスピーチ、やってみたいですよね。

でも、ここに大切なカギが隠されています。

「緊張して汗だくになるから、今日はバスタオルを2枚持って来てしまいました」

このフレーズ、どんな意図から話した内容でしょうか?

 

■自然と出たなら問題ない

「緊張して汗だくになるから、今日はバスタオルを2枚持って来てしまいました」

話の展開から、自然と出たフレーズなら問題ありません。

そして、ここからが難しくなります。

 

■面白いスピーチとウケ狙いのスピーチの違い

聴き手のためを思って話したフレーズがたまたま面白かった。

聴き手を楽しませるために話したフレーズがたまたま受けた。

これだったら、問題はありません。

しかし、大問題なのが・・・

ウケを狙って話したフレーズ。

言い換えると、「自分のことを面白い人」だって評価されたくて話したフレーズだったら、大問題。

これをやると、あがりや緊張に悩まされることになります。

 

■ウケ狙いのスピーチ

ウケを狙うと言うことは、話し手である自分を「面白い人」って評価して欲しくてすること。

つまり、自分を良く見せようとしてしまっているんです。

これをすると、どうなるか。

「ウケなかったらどうしよう・・・」

「ウケるためには何を話そう・・・」

「ヤバい、受けなかった・・・」

聴き手のためではなく、自分のために話そうとしてしまう。

これがあがりや緊張を感じる最大の原因なんです。

 

■聴き手のために話しているなら、ウケなくても気にならない

メッセージを聴き手に伝えたい。

この気持ちから話したフレーズは、例えウケなかったとしても、話している自分は緊張しません。

だって、そもそも“ウケる”と言う評価を期待していないから。

この気持ちの持ち方が大事なんです。

 

■狙ったスピーチはダメ

聴き手を笑わせよう。

聴き手を感動させよう。

聴き手を納得させよう。

こんな風に結果を狙ったスピーチをしようとすると、緊張の悪循環に陥ります。

自分の力で聴き手をコントロールして、自分の思った通りの評価を得ようとしているから。

ここに2つの問題が隠されています。

 

■聴き手はコントロールできない

問題① 聴き手はコントロールできない

聴き手は他人です。

他人を変えられないは鉄則。

そう、自分の力で他人を変えたり、コントロールすることは不可能なんです。

笑う、感動する、納得するは、どれも聴き手が自分で決めること。

それを話し手の自分が狙うとどうなるか・・・。

狙い通りに行かなかった時に動揺するんです。

狙い通りに行くためにはどうすべきか、自分ではどうしようもない悩みを抱えてしまうんです。

自分ではコントロールできない他人を思い通りにしようとする無駄な抵抗が、あなたを緊張の罠に陥れるんです。

 

■自分を良く見せようとする

問題② 自分を良く見せようとする

聴き手を思い通りにコントロールしようとする目的。

それは、自分を良く見せたいからに他なりません。

「あの人のスピーチは面白い」

「あの人のスピーチは感動する」

「あの人のスピーチは分かりやすい」

こんな評価を無意識に求めているから、緊張するんです。

 

■伝えることに全集中

では、どんな気持ちで話すべきか。

「自分はどうなっても、聴き手にこれだけは伝えたい」

この思いから話せばいいんです。

結果、それが面白かったり、感動したり、納得したりすれば最高。

でも、その結果は狙わず、自分は伝えることに全集中。

 

■人のためにやることは緊張しない

人のためにやることは緊張しません。

例えば、自分が道に迷った時。

「どうしよう、誰に聞けばいい?」

「あの人に聞いたら、忙しそうだし悪いかな」

「断られたらどうしよう」

こんな気持ちになると思います。

じゃあ、誰かが道に迷っている。

その人が行きたい場所への道、自分も良く分からない。

こんな状況だったら・・・

「この人が道に迷っています、教えてもらえますか?」

自分の時よりも、人のために聞く方が聞きやすいと思いませんか。

緊張の原理って、簡単に言うと、こんなことだと思うんです。

 

■聴き手のために話す

おさらいすると、スピーチするときは聴き手のために話す。

そこに、自分の評価を求めたり、聴き手をコントロールしたりしようとしない。

「このメッセージを聴き手に伝えたいんだ」

この思いから話す時は、自分のことなんて二の次、三の次なんですよね。

あがりや緊張に悩んでいる方は、この気持ちの持ち方、注意してみてください。